真っ只中
まっただなか
名詞
標準
right in the midst of
文例 · 用例
」 英雄の情事にしたって凡人のと別に変りはあるまいと思い、矢代はそんなに云ったのだったが、悲しみあるとはいえ、ふと今自分はそれと劣らぬ愉楽の頂きへかけ昇ろうとしている真っ只中にいるのだと思った。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
山の持つ美への渇仰――、山の美に憧れ、しかもそれの遠見に満足せず、もっと端的にその真っ只中へ飛び込んで一つに相解かれたいと願う心――、これこそ人間を駆って山へ向かわせる原動力だ。
— 松濤明 『山想う心』 青空文庫
あの山懐の真っ只中で行き倒れてしまうのではなかろうか。
— 松濤明 『春の遠山入り』 青空文庫
小広い雪野原、ところどころに樺の矮樹が叢生して、その真っ只中に真っ暗なガラン洞の小屋が控えてある。
— 松濤明 『春の遠山入り』 青空文庫
それとも、時、文明開化の真っ只中、私たちが意識して自作の中で古風のいい方を時にやや現代風に変えるときがあるように、圓朝もまた心得ていてこの文明開化語を起用したのだろうか。
— 「怪談牡丹燈籠」「江島屋騒動」「怪談乳房榎」「文七元結」「真景累ヶ淵」について 『我が圓朝研究』 青空文庫
前掲綺堂先生の随筆にも見らるる通り何しろ世を挙げての欧化時代、その真っ只中で怪談噺で一世に覇を唱えた彼圓朝である。
— 「怪談牡丹燈籠」「江島屋騒動」「怪談乳房榎」「文七元結」「真景累ヶ淵」について 『我が圓朝研究』 青空文庫
法悦感の真っ只中において、息が絶えたものと見るべきであった。
— 国枝史郎 『娘煙術師』 青空文庫
その狼藉たる真っ只中に一輪の芙蓉が咲き出でたように、鳰鳥は端座しているのであった。
— 国枝史郎 『蔦葛木曽棧』 青空文庫
作例 · 標準
彼は今、人生の真っ只中で、多くの経験を積んでいる。
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台風の真っ只中に旅行に出かけるのは危険だ。
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試験勉強の真っ只中だが、少し気分転換が必要だ。
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