横付け
よこづけ
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
bringing alongside (ship, vehicle, etc.)
文例 · 用例
風のない島影の海岸近くをスルスルと辷るように和蘭船へ接近して帆を卸すと、ピッタリと横付けにした。
— 夢野久作 『名娼満月』 青空文庫
船の陰に横付けになって、清水を積んだ小船が三|艘、ポンプで本船へくみ込んでいた。
— 寺田寅彦 『旅日記から(明治四十二年)』 青空文庫
すぐに石炭積み込み用の高架桟橋へ横付けになるべきであったが、ボイラーの荷役の済むまでは沖がかりになるので、室蘭湾のほとんどまん中へ、今抜いたばかりの錨を何食わぬ顔をして投げた。
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
三〇 ボイラーが、艀へ積み込まれるとすぐに、わが万寿丸は、高架桟橋へ横付けにするために、錨を巻き始めた。
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
」 万寿丸はかくして桟橋へ横付けになることができた。
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
三一 ボイラーを吐き出すと、すぐに飯を食った水夫たちはそのまま船首甲板へ上がって、桟橋横付けの作業にとりかかった。
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
やがて精養軒の玄関へお抱え然たる一人乗を横付けした漣が貴公子然と取澄まして俥を下りる跡からヨタヨタ俥を下りて朴々乎と従いて行く紅葉と私の二人の恰好は余り好い図ではなかった。
— ――尾崎紅葉―― 『硯友社の勃興と道程』 青空文庫
見ると、別荘の玄関に自動車が横付けになっていた。
— 菊池寛 『第二の接吻』 青空文庫