薬売り
くすりうり
名詞
標準
traveling patent-medicine salesman
文例 · 用例
子供らはこの薬売りの人間を「ホンケ」と呼んでいた。
— 寺田寅彦 『物売りの声』 青空文庫
「オーセ」は「ちょうだい」という意味であるが、ここの「ホンケ」はこの薬売り自身をさすのではなくて、薬売りの配って歩く広告のビラ紙のことである。
— 寺田寅彦 『物売りの声』 青空文庫
この人間の「本家」がまき歩くビラの「ホンケ」は、鼻紙を八つ切りにしたのに粗末な木版で赤く印刷したものであったが、その木版の絵がやはり蝙蝠傘をさして尻端折った薬売りの「ホンケ」の姿を写したものであった。
— 寺田寅彦 『物売りの声』 青空文庫
部落といっても、見すぼらしい蒲鉾小舎が、四ツ五ツ固まっているきりであったが、それでも郵便や為替も来るし、越中富山の薬売りも立ち寄る。
— 夢野久作 『いなか、の、じけん』 青空文庫
」「ええ、兎には違ひありませんが、私は男の薬売りです。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
そんなとき両者を比較して多少の興を覚えるように案配したわけである、などと、これではまるで大道の薬売りの口上にまさる露骨な広告だ。
— 太宰治 『鉄面皮』 青空文庫
見たところ、御料林を見分に来た県庁のお役人か、悪くいえば地方行商の薬売りか、まずそんなところであろうと重兵衛はひそかに値踏みをした。
— 岡本綺堂 『木曽の旅人』 青空文庫
11越中富山の薬売りおはぐろとんぼがついとでて白いカウモリ傘の柄にとまりまた日まわりの葉にとまりついととんではまたもどる。
— 絵入り小唄集 『どんたく』 青空文庫
作例 · 標準
昔の日本の農村部では、薬売りが人々の健康を支える重要な役割を担っていた。
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彼は、古文書に描かれた薬売りの姿に興味を持った。
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旅の途中で出会った薬売りから、珍しい薬草を購入した。
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