凶賊
きょうぞく
名詞
標準
violent robber
文例 · 用例
見ると、浪花表の凶賊と誇称されている八つ化け仙次も、江戸まえの捕物名人むっつり右門の目にかかってはまことにたわいもないので、その小手先に歴然たる大きなすきがあったものでしたから、右門のとっさに抜き取ったるは奥義の手裏剣!
— 達磨を好く遊女 『右門捕物帖』 青空文庫
指紋の結果は、離れの一閑張からは左手の指紋ばかりしかあらわれなかったに反し、母屋の金庫に残っていた指紋には左右両手のものがあったので、母屋を襲った凶賊は、右手のない男ではないことだけはわかったが、府庁の鑑識課に保存されている指紋のうちには、それと同一のものは見つからないのだった。
— 平林初之輔 『祭の夜』 青空文庫
ともかくも義経が秀衡に頼ったことは、鎌倉に奥州討伐の良い口実を与えたもので、頼朝奏請してしばしば院庁下文を申し下し、秀衡は凶賊義経を扶持して反逆を起したものとして、これを征伐せんことを希望したが、朝廷では単に義経を搦め進ずべき旨を下知し給うのみで、奥州討伐のことはどうしてもお許しがない。
— 喜田貞吉 『奥州における御館藤原氏』 青空文庫
天孫降臨に先ち、天降り、大蛇を誅戮し、国土を修理し、航海の法を教え、医療の途をはじめし、素盞嗚尊とその子孫との功労の大なるは、云うまでも無く、凶賊東西に起って、国民の人文に大なる障礎を与えんとせし時に、年少の身を以て、東西を平定せし、日本武尊の功績も亦た、永世不朽なり。
— 高木敏雄 『比較神話学』 青空文庫
天智天皇の御代に異国の凶賊の蜂起したことが「日本書紀」に見えている。
— 第五巻 『現代語訳 平家物語』 青空文庫
道々の配置も充分、庵を繞る備えは、二重三重の防ぎで、容易のことでは、凶賊黒旋風も近づけそうはありません。
— 猿回し 『銭形平次捕物控』 青空文庫
心待ちに待って居る蕎麦も、容易にありつけそうになく、そうかと言って、予告した凶賊黒旋風もやって来そうはありません。
— 猿回し 『銭形平次捕物控』 青空文庫
【第二回】一 池の端妙月庵を襲って、千両の祠堂金を奪い取った、凶賊|黒旋風の手際は、平次の想像を飛び越えて、不可能を可能にしたように見えました。
— 猿回し 『銭形平次捕物控』 青空文庫
作例 · 標準
村は、度重なる凶賊(きょうぞく)の襲撃に怯えていた。
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盗賊団の中でも、特に残忍な凶賊(きょうぞく)たちは恐れられていた。
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「まさか、こんな静かな町に凶賊(きょうぞく)が現れるなんて!」と住民は驚愕した。
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