古地図
こちず
名詞
標準
old map
文例 · 用例
表面ただ古地図に似て煤け、縦横にかず知れず走る罅青やかに火光吸ひ、じめじめと陰湿の汗うるみ冷ゆる時、鉄の気はうしろよりさかしまに髪を梳く。
— 北原白秋 『邪宗門』 青空文庫
してみれば、石城神社の旧境内はすなわちその神の神奈備で、神籠石が神奈備の境界石であったろうとの事実は、この石城山の実際と古地図古文書との対照によって、ますます明らかに証明せられるのである。
— 喜田貞吉 『周防石城山神籠石探検記』 青空文庫
享保頃の大坂所司代支配下の村々を表わしたと思われる古地図には、摂津・河内あたりの穢多村をことごとく区別して記してあるが、しかもそれを「穢多」と書いたのは僅かに二つで、他はことごとく「皮多」と書いてある。
— 喜田貞吉 『エタ源流考』 青空文庫
戦争まえまでは、古書展でもさまで珍しがられず、古地図などにくらべて値も安かった。
— 服部之総 『武鑑譜』 青空文庫
それにしてもこの古地図がいま何の役に立つというのであろうか?
— ――北海道初行脚―― 『望郷』 青空文庫
正面の壁には、幼稚なる豪古地図の大いなるを掲げたり。
— ――市川猿之助氏のために―― 『若き日の成吉思汗』 青空文庫
加十が北大の土木科に蛍雪の功を積んでいるうち、浅見博士の「徳川時代の上水道工事」の講義に追従するため、嫌々ながら、「享保撰要類集」や大久保主水の「天正日記」の古地図を引繰り返して、大|伏樋の配置を研究した憶えがある。
— 久生十蘭 『魔都』 青空文庫
大伏樋の事実は「上水樋仕様」の古地図と共にわれわれの記憶から失われ、そのような怪奇な大地下道が、アスファルトの砥道の下を縦横に走っていることを知るものはあまり多くはあるまい。
— 久生十蘭 『魔都』 青空文庫
作例 · 標準
祖父が遺した箱の中から、色褪せた「古地図」が見つかった。
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この「古地図」には、失われた伝説の島が描かれていると噂されている。
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博物館で、江戸時代の「古地図」を興味深く眺めた。
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