敵勢
てきせい異読 てきぜい
名詞
標準
enemy's strength or fighting power
文例 · 用例
束髪にして打もの執って従軍されましたが、敵勢が盛んなるを御覧になって、仏天の加護を得ずんば願成り難しと、白膠木を取りて四天王の像を作り、これを頂髪に籠められて、それから馳せ向われたと、伝えられております。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
忠綱さまと義村さまは、お庭の簀子の円座におすわりになつて、まづ義村さまが、このたび和田左衛門尉義盛の政所襲来と同時に、義村、政所の前の南側に馳せ向ひ、まつさきに敵勢に矢を射込みましたが、塵ひとつ義村の眼前を駈け行くものは見受けられませんでした、といかにも実直さうに申し述べました。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
一孔を遏むるも、敵勢洪大なれば、壊頽して救ふ可からず、大勢を如何ともする能はざるを言ふ。
— 幸田露伴 『囲碁雑考』 青空文庫
すると敵勢は近江の逢坂というところまでにげのびて、そこでいったん踏み止まって戦いましたが、また攻めくずされて、ちりぢりににげて行きました。
— 鈴木三重吉 『古事記物語』 青空文庫
五、敵勢盛んなる時は支え、衰うを見て一拍子に突掛るべし。
— 菊池寛 『長篠合戦』 青空文庫
小菅は痛手を蒙って退いたが、広瀬は猶敵勢のなかを馳け廻って、武者七騎を突伏せ、十三騎に手を負わしたと云うから大したものである。
— 菊池寛 『長篠合戦』 青空文庫
ただ敵勢鋭きが為に味方振わないのである。
— 菊池寛 『賤ヶ岳合戦』 青空文庫
然る時は敵勢追って来るであろう。
— 菊池寛 『碧蹄館の戦』 青空文庫
作例 · 標準
偵察部隊の報告によると、敵勢は河の対岸に集結しつつある。
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我が軍の数倍にも及ぶ敵勢を前に、司令官は撤退を決断した。
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夜の暗闇に乗じて敵勢の配置を確認し、奇襲の機会を伺う。
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