重音
じゅうおん
名詞
標準
double-stopping (string instr.)
文例 · 用例
つまり一つの句をたとえばピアノの譜で縦に重畳した若干の重音の串刺しに相当させることができる。
— 寺田寅彦 『連句雑俎』 青空文庫
期待に満ちた、静寂を破ってオルガンは、徐ろに荘重な四重音で一小節、歌の始りを前奏した。
— 宮本百合子 『顔』 青空文庫
(二)中世――キリスト教の単音聖歌の起った時からローマ教会の重音聖歌の完成された時(即ちパレストリーナが世を去った頃)までを含む。
— 乙骨三郎 『総説 西洋音楽史の時代』 青空文庫
(ロ)重音期――十世紀から十六世紀までを含む。
— 乙骨三郎 『総説 西洋音楽史の時代』 青空文庫
単音期に作られた聖歌の旋律に、他の異る旋律を合せて歌うことが始まり、それが遂に複雑な重音楽に発達した時期である。
— 乙骨三郎 『総説 西洋音楽史の時代』 青空文庫
その頃の重音は「対位」式又は「多声」式といって、二つ以上の独立の旋律を同時に結合する種類のものである。
— 乙骨三郎 『総説 西洋音楽史の時代』 青空文庫
「対位」式の代りに「和声」式、又は「単声」式と呼ぶ重音の盛んになった時代である。
— 乙骨三郎 『総説 西洋音楽史の時代』 青空文庫
和声式というのは重音の声がそれぞれ独立の旋律として進むのでなく、その中の一つ(殊に高音)が旋律として扱われ、その他の声はこの旋律に随伴してそれを助ける役をするもので、重音とはいえ幾分古代の単音式の単純さをも備えたものである。
— 乙骨三郎 『総説 西洋音楽史の時代』 青空文庫
作例 · 標準
バイオリンの演奏では、重音を美しく響かせるのが難しい。
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この曲には、印象的な重音のパッセージが多く含まれている。
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彼は巧みに重音を弾きこなし、聴衆を魅了した。
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標準
multiphonics (e.g. wind instr.)
作例 · 標準
現代音楽では、サクソフォンの重音奏法がよく用いられる。
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フルートで重音を出すのは特殊な技術が必要だ。
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彼のクラリネットの重音は、不思議な響きを生み出した。
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