不縁
ふえん
名詞
標準
divorce
文例 · 用例
そのかわりに、お邸へ連れてお帰りになりますからは、若殿様と御両人を快く添わしてあげて、これまでのような非道なことは忘れてもなさらぬように、それとも不縁に遊ばすなら、光子様に自由を与えて、決して干渉をなさらぬように、お憎みのありったけ、今晩いじめ切っておしまいなさい。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
正直ものでも兎角、一徹に過ぎ、ときにはいこぢにさへ感ぜられる老婢が、そのため二度も嫁入つて二度とも不縁に終り、知らぬ他人の私の家に永らく奉公しなければならない、性格の一部に何となくエゴの殻をつけてゐる老年の女が、この蔦の芽にどうやら和やかな一面を引き出されたことだけでも私には愉快だつた。
— 岡本かの子 『蔦の門』 青空文庫
それによると、銀之助はかなりの放蕩者で、養家の両親と折り合わず、あるいは不縁になりはしまいかと内々心配しているとの事であった。
— 薄雲の碁盤 『半七捕物帳』 青空文庫
双方が同商売で、しかも近所であるために、互いに得意先を奪い合ったのが喧嘩の基で、おそよは遂に不縁になったらしいという。
— ズウフラ怪談 『半七捕物帳』 青空文庫
そこで、そのおそよさんが岡崎屋を不縁になったのは、同商売の競合いからだというような噂もありますが、そりゃあ本当ですか」 なんと返事をしていいかと云うように、お勝はそっと番頭をみかえると、番頭は引き取って答えた。
— ズウフラ怪談 『半七捕物帳』 青空文庫
岡崎屋を不縁になったのは、何かほかに訳があるだろう。
— ズウフラ怪談 『半七捕物帳』 青空文庫
それが捫著のたねで不縁になった。
— ズウフラ怪談 『半七捕物帳』 青空文庫
あとには男子に、短い運命を持った棟蔵と謙助との二人、女子に、秋元家の用人の倅田中鉄之助に嫁して不縁になり、ついで塩谷の媒介で、肥前国島原産の志士中村|貞太郎、仮名北有馬太郎に嫁した須磨子と、病身な四女歌子との二人が残った。
— 森鴎外 『安井夫人』 青空文庫
作例 · 標準
縁談はあったものの、条件が合わず、結局不縁となってしまった。
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親は、娘の不縁を案じ、良い縁談を探し続けている。
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若者の晩婚化や未婚率の上昇により、不縁のケースが増えているのかもしれない。
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標準
unrealized marriage prospects
作例 · 標準
先生は、複雑な理論を熱心に敷衍し、学生たちの理解を深めた。
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この報告書は、前回の議論の内容をさらに敷衍し、具体的な提案をまとめたものです。
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彼の講演は、専門用語を避け、誰にでもわかるように丁寧に敷衍されていた。
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