王国
おうこく
名詞頻度ランク #5384 · 青空 756 例
標準
kingdom
文例 · 用例
馬返しより太郎坊まで、羊歯の小自由国や、蘚苔の小王国を保護して、樅落葉松の純林、戟を揃へて隣々相立てるあり、これありて裾野の柔美式なる色相図に、剛健なる鉄銹色を点し、無敵の冬をも呵して、一路空山|料峭の天に向ひて立つものあるなり。
— ――明治三十六年八月七日御殿場口にて観察―― 『霧の不二、月の不二』 青空文庫
白樺や五葉松は、制裁もなければ、保護もなく、永えに静粛に、そして厳格に、造化の大法を、寸分容赦なく行ってゆくように、この自然の王国から、定まれる寿命を召されて、根こそぎに、谷の中にたわいなく倒れている。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
四 三三九頁を見ると、 フェレチ王国の人々は朝起きた時に一番先に眼に触れたものを、その一日中崇拝するという事が書いてある。
— 寺田寅彦 『マルコポロから』 青空文庫
新輸入の思想の初物を崇拝する現代の多数の人達とこの昔の王国の人とどこか似たところがあるような気がする。
— 寺田寅彦 『マルコポロから』 青空文庫
モナコの王国、円い月のかかった二つの塔の前で、黒と紅と金に装い凝らしたモンテ・カルロの巡査が、ユーロップの草花の前で澄まして直立していました。
— 吉行エイスケ 『バルザックの寝巻姿』 青空文庫
この専制君主的な儀礼の門を潜って、ロダンさんが事務所で入場券をお求めになると、妾達はこの悪徳による王国の財政の基礎の中に這入って行ったのです。
— 吉行エイスケ 『バルザックの寝巻姿』 青空文庫
王国の賛沢な偕調が部屋を満たして、アングロサクソンの英諾威人、ケント族の仏伊人、スラブの露墺人、アイオニアンの血族|希臘人、オットマン帝国の土耳古人等に交って、東洋の黄色な悲劇的な顔が七分の運と三分の運命に対する己惚れをもって、千金を夢みているのです。
— 吉行エイスケ 『バルザックの寝巻姿』 青空文庫
人のはいらないような茂みの中には美しいフェアリーや滑稽なゴブリンの一大王国があったのである。
— 寺田寅彦 『夏』 青空文庫
作例 · 標準
例句
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王国(おうこく)は、君主制の国家のうち、国王を君主(国家元首)とする国家を指す。
出典: 王国 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0