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花曇り

はなぐもり
名詞名詞-の形容詞
1
標準
hazy weather in spring
文例 · 用例
ある日「富士が見えますよ」と、隣の机から呼びかけられて、西日さす銀覆輪の雲間から、この山を見た、それが今まで、雨や、どんよりした花曇りに妨げられて、逢いたくて逢えない顔であった。
小島烏水 不尽の高根 青空文庫
花曇り」「かすみ」「稲妻」などでも、それと寸分違わぬ現象が日本以外のいずれの国に見られるかも疑問である。
寺田寅彦 日本人の自然観 青空文庫
もうちと経つと、花曇りという空合ながら、まだどうやら冬の余波がありそうで、ただこう薄暗い中はさもないが、処を定めず、時々墨流しのように乱れかかって、雲に雲が累なると、ちらちら白いものでも交りそうな気勢がする。
泉鏡花 妖術 青空文庫
花曇りさ」「青空が見えてきたよ」 同じ仮面の男が言った。
佐左木俊郎 仮装観桜会 青空文庫
四 やがてのことにしっとりと花曇りの日は暮れて、ひたひたと押し迫って来たものは、一刻千金と折紙のつけられているあの春の宵です。
続旗本退屈男 旗本退屈男 第二話 青空文庫
八百八町ひとわたり一円が、薄日の影も淡く銀がすみにけむって、のどかさいうばかりない花曇りでした。
お蘭しごきの秘密 右門捕物帖 青空文庫
花曇り、それが済んで、花を散らす風が吹く。
田山花袋 新茶のかおり 青空文庫
自ら死ぬ風の心を、若い人は又、春の眞晝に一人居て、五尺の軒から底無しの花曇りの空を仰いだ時、目に湧いて來る寂しみの雲に讀む。
石川啄木 菊池君 青空文庫
作例 · 標準
桜が満開の時期は、花曇りの日が多い気がする。
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花曇りの午後、散歩に出かけた。
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「ああ、今日は花曇りか。ちょっと肌寒いね」と彼女は言った。
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