家蔵
かぞう
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
household possessions
文例 · 用例
原品の肖像画は、「紀行文豪」たる、あるいはたりし記念として、家蔵としている。
— ――田山花袋氏―― 『紀行文家の群れ』 青空文庫
美女 いいえ、ですが、もう、海の幸も、枝珊瑚も、金銀に代り、家蔵に代っていたのでございます。
— 泉鏡花 『海神別荘』 青空文庫
今更、家蔵に替えましたッて、とそう思ったのでございます。
— 泉鏡花 『海神別荘』 青空文庫
代診を養子に取立ててあったのが、成上りのその肥満女と、家蔵を売って行方知れず、……下男下女、薬局の輩まで。
— 泉鏡花 『茸の舞姫』 青空文庫
尤も極彩色といっても泥画の小汚い極彩色で、ことさらに寒冷紗へ描いた処に椿岳独特のアイロニイが現れておる、この画は守田宝丹が買ったはずだから、今でも宝丹の家蔵になってるわけだが、地震の火事でどうなった乎。
— ――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド―― 『淡島椿岳』 青空文庫
先年長崎へ参った折、求め帰って家蔵いたしおるオランダ解剖の書でござるが……」 そういいながら、彼は風呂敷包みの中から、取り出した一本を、皆の前に指し示した。
— 菊池寛 『蘭学事始』 青空文庫
これがまたおしい位の腕ッ利き揃いなんだが、ちッとばかり料見がよくねえんで、ひょッとすると切支丹の観音像かも知れねえと見当つけやがったと見えてね、ご存じの通り、切支丹ならば御法度も御法度の上に、その身は礫、家蔵身代は闕所丸取られと相場が決まっているんだから、――おお、苦しい!
— 京へ上った退屈男 『旗本退屈男 第四話』 青空文庫
押小路外史の家蔵也。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
作例 · 標準
この屏風は我が家の家蔵品で、曾祖父の代から大切に受け継いできたものです。
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「家蔵の古文書を整理していたら、江戸時代の地図が出てきて驚いたよ」
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博物館の特別展に、代々家蔵されてきた名刀を貸し出すことになった。
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彼は家蔵の蔵書を惜しみなく研究者に公開し、学問の発展に貢献した。
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