嚢果
のうか
名詞
標準
cystocarp (in red algae)
文例 · 用例
「いつ死のうかと逢う度毎に相談しながら、のびのびになっているうちに、ある日川の向うに心中|態の土左衛門が流れて来たのだよ。
— 岡本かの子 『老妓抄』 青空文庫
焜炉の火に煙草をすっていて、自分と等しく奈々子の後ろ姿を見送った妻は、「奈々ちゃんはね、あなた、きのうから覚えてわたい、わたいっていいますよ」「そうか、うむ」 答えた自分も妻も同じように、愛の笑いがおのずから顔に動いた。
— 伊藤左千夫 『奈々子』 青空文庫
私を見るや、政治科の鷹見が、「窪田君、窪田君、珍談があるよ」と声を低く、「きのうから出ていない樋口が、どこからか鸚鵡を持って来たが、君まだ見まい、早く見て来たまえ」と言いますから、私はすぐ樋口の部屋に行きました。
— 国木田独歩 『あの時分』 青空文庫
伊勢屋でも心配して、念のために式部のところへ聞きあわせてやると、久次郎はきのうから一度もみえないという返事であった。
— 女行者 『半七捕物帳』 青空文庫
坊様もお達者で、早く大きくなって偉いかたになるのですよ」とおろおろ声で言って「徳さんほんとにあまりおそくなるとお宅に悪いから、早く坊様を連れてお帰りよ、わたしは今泣いたので、きのうからくさくさしていた胸がすいたようだ。
— 国木田独歩 『少年の悲哀』 青空文庫
商人よふたたび椰子の葉の茂る港にかへり君のあたらしい綿と瑪瑙を積みかへせ亞細亞のふしぎなる港々にさまよひ來り青空高くひるがへる商業の旗の上にああかのさびしげなる幽靈船のうかぶをみる。
— 萩原朔太郎 『蝶を夢む』 青空文庫
からだの具合も、きのうから、別のひとのように、すっきりしてまいりましたし、もういまでは、ハムレットさまのお子さまを産んで、丈夫に育てるという希望だけで胸が一ぱいでございます。
— 太宰治 『新ハムレット』 青空文庫
」兄さんは、きのうから、とても機嫌がよい。
— 太宰治 『正義と微笑』 青空文庫
作例 · 標準
紅藻類の生殖器官である嚢果は、受精後に形成される。
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顕微鏡で観察すると、美しい嚢果の構造が見て取れる。
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研究者たちは、様々な紅藻類の嚢果の形態を比較し、分類の手がかりとしている。
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