バリトン
バリトン
名詞頻度ランク #33218 · 青空 74 例
標準
baritone
文例 · 用例
七味唐辛子を売り歩く男で、頭には高くとがった円錐形の帽子をかぶり、身にはまっかな唐人服をまとい、そうしてほとんど等身大の唐辛子の形をした張り抜きをひもで肩につるして小わきにかかえ、そうして「トーン、トーオン、トンガシノコ」と四拍子の簡単な旋律を少しぼやけた中空なバリトンで歌い歩くのがいた。
— 寺田寅彦 『物売りの声』 青空文庫
すばらしいバリトン。
— ―――一幕三場 『春の枯葉』 青空文庫
背の低い肥ったバリトン歌手のシニョル・サルヴィは大きな腹を突き出して、「ストロンボーリ、ストロンボーリ」とどなりながら甲板を忙しげに行ったり来たりしていた。
— 寺田寅彦 『旅日記から(明治四十二年)』 青空文庫
「なぜ校長先生がこの学校をでるのですか」「栄転ですか、免官ですか」「先生がぼくらをすてるんですか」「先生を追いだすやつがあるんですか」 小さな声大きな声、バスとバリトンの差はあれども声々は熱狂にふるえていた、実際それは若き純粋な血と涙が一度に潰裂した至情の洪水であった。
— 佐藤紅緑 『ああ玉杯に花うけて』 青空文庫
…… バリトンの声であるが、量は豊かに力がみちている。
— 佐藤紅緑 『ああ玉杯に花うけて』 青空文庫
御承知のように、オペラの華やかな主役はみんなソプラノとテナーで、アルトやバリトンが主役のオペラは珍しい、アルトが主役で活躍するのは「カルメン」ぐらいのものです。
— 三浦環 『お蝶夫人』 青空文庫
すると先生が三年間無料で教えよう、その代りお前が一人前の歌手になったら五年間お前の収入の二割五分を払いなさい、という条件を出し、こうしてカルーゾーは歌の勉強を始めたのでしたが、最初はテナーかバリトンかはっきりせず、声も決して大きくなかったそうです。
— 三浦環 『お蝶夫人』 青空文庫
マルドネスと競争で虎のような声を出しているのがテイタルフォというバリトンですが、このバリトンの息の長さといったら人間業とは思えません。
— 三浦環 『お蝶夫人』 青空文庫
作例 · 標準
彼の声域はバリトンで、オペラの主役を堂々と歌い上げた。
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合唱団のバリトンパートは、楽曲に深みを与えている。
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バリトン歌手のリサイタルは、聴衆を魅了した。
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