刳り
くり
名詞頻度ランク #6986 · 青空 0 例
標準
hollow
文例 · 用例
そこを刳りつくすと、また雪がずり下りて、一段低い所へ同じものを作るので、日本北アルプスにはそれが頗る多い。
— 小島烏水 『高山の雪』 青空文庫
」 栗本の腕は、傷が癒えても、肉が刳り取られたあとの窪んだ醜い禿は消す訳に行かなそうだった。
— 黒島傳治 『氷河』 青空文庫
それからまた胴乱と云って桐の木を刳り抜いて印籠形にした煙草入れを竹の煙管筒にぶら下げたのを腰に差すことが学生間に流行っていて、喧嘩好きの海南健児の中にはそれを一つの攻防の武器と心得ていたのもあったらしい。
— 寺田寅彦 『喫煙四十年』 青空文庫
その巌丈な石の壁は豪雨のたびごとに汎濫する溪の水を支えとめるためで、その壁に刳り抜かれた溪ぎわへの一つの出口がまた牢門そっくりなのであった。
— 梶井基次郎 『温泉』 青空文庫
其處の一番の高みに白い石造の燈臺が聳え、燈臺より一寸下つたところに、岩を刳り拔いた樣にして燈臺守の住宅が同じく石造で出來てゐた。
— 島三題 『樹木とその葉』 青空文庫
窓のツイ向うには刳り取つた岩の斷層面がうす赤く見えてゐた。
— 島三題 『樹木とその葉』 青空文庫
樋の水がさらさらと木の刳りめへかかって一杯になると、ざアと流へこぼれます、拍子を取って、突尖の杵形が、カーン、何とも言えない、閑かな、寂しい、いい音がするんです。
— 泉鏡花 『菊あわせ』 青空文庫
ぼんやりながら段々に物が見えて來るといふわけで、六疊間位に刳り拔いてあるのが焚火の煤で餘計に闇くなつて居るのだ。
— 長塚節 『炭燒のむすめ』 青空文庫
作例 · 標準
木材の真ん中を刳り、器を作った。
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古い丸太を刳って、独木舟が作られた。
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この彫刻は、内部を巧みに刳ることで軽さを表現している。
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