幻辞.com

刳り抜き

くりぬき
名詞
1
標準
文例 · 用例
「まあ一つ」と婆さんはいつの間にか刳り抜き盆の上に茶碗をのせて出す。
夏目漱石 草枕 青空文庫
生きた人間の五臓を刳り抜き、製造するという五臓丸!
国枝史郎 神州纐纈城 青空文庫
待てよ」と云うと提灯を上げ、仔細に杉の木を調べたが「ははあそうか、小幡流の、兵法に則った間道づくり、大木の髄をなかば刳り抜き、合薬を塗って腐蝕を防ぎ、生木のままで道をつくる。
国枝史郎 任侠二刀流 青空文庫
この大金庫の内側の壁全体は刳り抜きの空洞となって、その中から今ザラザラと零れ落ちてきたものは、夥しい白い粉の山……言わずと知れた麻薬塩酸ヘロインであった。
橘外男 グリュックスブルグ王室異聞 青空文庫
替え立ての畳の上に、丸い紫檀の刳抜盆が一つ出てゐて、中に置いた湯呑には、京都の浅井黙語の模様|画が染め付けてあつた。
夏目漱石 それから 青空文庫
替え立ての畳の上に、丸い紫檀の刳抜盆が一つ出ていて、中に置いた湯呑には、京都の浅井黙語の模様画が染め付けてあった。
夏目漱石 それから 青空文庫
ウンウン真鍮張りのトランクの中に麻雀八|筥か……牌の中味は全部|刳抜いて綿ぐるみの宝石か……古い手だな……。
夢野久作 焦点を合せる 青空文庫
客室も寝室も倉も炊事|場も総て自然の巌石を刳抜き、其を劃つた壁も附属した暖炉や棚なども全く据附の巌石で出来て居る。
與謝野寛、與謝野晶子 巴里より 青空文庫