砒石
ひせき
名詞
標準
arsenic mineral
文例 · 用例
砒石の用法を謬った患者が、その毒の恐ろしさを知りぬきながら、その力を借りなければ生きて行けないように、葉子は生の喜びの源を、まかり違えば、生そのものを虫ばむべき男というものに、求めずにはいられないディレンマに陥ってしまったのだ。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
レオナルド・ダ・ヴィンチという人は桃の幹に砒石を注射してね、その実へも毒が回るものだろうか、どうだろうかという試験をしたことがある。
— 夏目漱石 『三四郎』 青空文庫
ファウスト、膝を打ちて直ちに、剃刀を用ひずしてを剃る術」とのみ云へば魔的に聞ゆれど、余の研究するところに依つて見ると、これは単に、液状になしたる砒石の素を塗りつけるのみの至つて原始的な手段なりき。
— 牧野信一 『変装綺譚』 青空文庫
また、砒石の恐怖も同じく虚妄の言語であつた。
— 牧野信一 『変装綺譚』 青空文庫
モルヒネ、砒石は少しく寛にして、死にいたるまで少しく時間あり。
— 福沢諭吉 『徳育如何』 青空文庫
ことに、中世の修道僧が多く制慾剤として砒石を用いていたことは、ローレル媚薬(ローレル油に極微の青酸を加えたもの。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
ところが、ロダンの『接吻』の中から、僕がいま発見した内容にも記されているとおりで、ダンネベルグ夫人もやはり砒食人――常日頃神経病の治療剤として、夫人は微量の砒石を常用していたのだ。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
そうすると、永い間には、組織の中にまでも、砒石の無機成分が浸透してしまう。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
作例 · 標準
砒石、例えばオーピメント(黄砒鉱)のようなものは毒性がある。
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古代文明では、顔料として砒石が使われることもあった。
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その研究は、その地域における砒石の地質学的発生に焦点を当てた。
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