全作品
ぜんさくひん
名詞
標準
oeuvre
文例 · 用例
明治元年に生れた日本の男という、その時代が彼にたたきこんだ封建のぬけきらない、儒教の重しがのき切らない一生活人の脈搏が漱石の全作品を貫いて苦しく打っているのが感じられる。
— 宮本百合子 『作家と教養の諸相』 青空文庫
「千曲川のスケッチ」は、詩から小説へ移る間の足がかりとして、藤村の全作品の系列の中に深い意味を保つものである。
— 宮本百合子 『藤村の文学にうつる自然』 青空文庫
このことは移してチエホフの全作品にあてはまる。
— 島崎藤村 『桃の雫』 青空文庫
どこから、あの全作品を通じて特徴的な、リアルで精彩にとんだ描写と※々しく抽象的な説明との作者に自覚されていない混同、比喩などにはっきり現われている著しい古典趣味、宗教臭と近代科学との蕪雑なせり合い、現実的な観察が次第に架空的誇大的な類型へ昇天する奇怪な道ゆきが生じたのであったろうか。
— 宮本百合子 『バルザックに対する評価』 青空文庫
何故ならば、バルザックは全作品の随処に自身の熱血的矛盾を吐露していて、主人公を簡単にはっきり捉え、何を如何にしたかという一筋の道行を挾雑物なしに描く場合は実に稀であった。
— 宮本百合子 『バルザックに対する評価』 青空文庫
わたしの文学作品の階級性については、一九三一年ソヴェトから帰ってプロレタリア作家同盟に参加してから今日までの全作品と全評論とを冷静に検討すれば、基本的解答は明らかだろうと思います。
— 宮本百合子 『文学について』 青空文庫
「女がこんな風なのは一体どこが悪く、何がそうさせるのだろうか」(「暦」第一一章)壺井栄さんの全作品を貫いて、この疑問がつよく、くりかえして提出されているのである。
— 宮本百合子 『壺井栄作品集『暦』解説』 青空文庫
このことは彼女の全作品を通じてみられる興味ふかい歴史的要素である。
— 宮本百合子 『婦人作家』 青空文庫
作例 · 標準
この美術館には、地元出身の画家の全作品が常設展示されている。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
彼女の全作品を網羅した目録を作成する作業には、数年を要した。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
巨匠の全作品を振り返ることで、その作風の変遷を辿ることができる。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview