石板
せきばん
名詞
標準
slate
文例 · 用例
また粘板岩や砂岩のような比較的柔かいのは、最後まで残存して孤立することがむつかしいので、石板が墜落堆積して、登るには困難する。
— 小島烏水 『高山の雪』 青空文庫
ナイフで色々ないたずら書きが彫りつけてあって、手垢で真黒になっているあの蓋を揚げると、その中に本や雑記帳や石板と一緒になって、飴のような木の色の絵具箱があるんだ。
— 有島武郎 『一房の葡萄』 青空文庫
お嬢さんにゃあ済まないけど、お嬢さんの為めとも思って、お嬢さんほどの女をじらしぬくあの評判の女嫌いの磐石板をどうかして一ぺん試してやりたいと思いましたから。
— 岡本かの子 『河明り』 青空文庫
すると、あの磐石板はわたしの手をそっと執ったから、ははあ、この男、女に向けて挨拶ぐらいは心得てると、腹の中で感心してますと、どうでしょう、それはわたしが本当に酔ってるか酔ってないか脉を見たのですわ。
— 岡本かの子 『河明り』 青空文庫
荒野に蔽われた田園は、今ちょうど満開のハリエニシダの花が、方々に叢り咲いていて、ロンドンの暗褐色黄褐色、――石板灰色に、あきあきしている目には、とても素晴らしいものに見えた。
— コナン・ドイル 『自転車嬢の危難』 青空文庫
娘が失踪する数日前、彼の留守中に、彼の事務所を訪ねた一人の男が、扉の鍵穴に一輪の薔薇が※してあって、手近にかかっている一枚の石板に「マリー」という名前が書いてあるのを見たのである。
— 『モルグ街の殺人事件』続編 『マリー・ロジェエの怪事件』 青空文庫
」「われは珈琲代の白銅貨を、帳場の石板の上に擲げ、外套取りて出でて見しに、花売の子は、ひとりさめさめと泣きてゆくを、呼べども顧みず。
— 森鴎外 『うたかたの記』 青空文庫
第5図 ハヌマン猴 ハヌマン猴、学名セムノピテクス・エンテルス(第五図)はインドに産し、幼時灰茶色で脊より腰へ掛けて暗茶色の一条あり、長ずるに随い黒毛を混じ石板色となる。
— 猴に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
作例 · 標準
昔の子供たちはノートの代わりに石板を使い、石筆で文字を書いては消して練習していた。
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教会の古い屋根には、耐久性に優れた天然の石板が整然と並べられている。
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発掘調査で、当時の法律が刻まれた巨大な石板が地中から発見された。
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