石版
せきばん
名詞
標準
lithograph
文例 · 用例
名詞の換言で日が暮れようアスファルトの上は凡人がゆく顔 顔 顔石版刷のポスターに木履の音は這ひ込まう
— 中原中也 『春の日の怒』 青空文庫
その頃田舎では石版刷の油画は珍しかったので、西洋画と云えば学校の臨画帖より外には見たことのない眼に始めてこの油画を見た時の愉快な感じは忘られぬ。
— 寺田寅彦 『森の絵』 青空文庫
子供の時から體が弱くて始終病床に臥せつたり、入院生活を送つたりした私は、十三四の頃から、病氣のなほりがけの徒然の時に、冒險小説などと一緒に、あの妙に好奇心を刺戟するやうな石版刷の毒々しい挿繪のある、外國の飜案物や花井お梅だの、五寸釘の虎吉だのと云つた實説物の安い探偵本を讀みふけつた。
— 南部修太郎 『探偵小説の魅力』 青空文庫
県出身の若き将校らの悲壮な戦死を描いた平凡な石版画の写真でも中学生のわれわれの柔らかい頭を刺激し興奮させるには充分であった。
— 寺田寅彦 『映画時代』 青空文庫
それは、赤や青や、黒や金などいろ/\な色で彩色した石版五度刷りからなるぱっとしたものだった。
— 黒島傳治 『砂糖泥棒』 青空文庫
中学時代には、油絵といえば、先生のかいたもの以外には石版色刷りの複製品しか見た事はなかった。
— 寺田寅彦 『自画像』 青空文庫
そのころ田舎では珍しかった舶来の彩色石版の美しさにひどく心酔したものであった。
— 寺田寅彦 『青衣童女像』 青空文庫
東郷大将の石版刷も壁にかかっていたが、工場通いと学校通いと、四人の妹がここで学課の復習もすれば寝床も延べるのだった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
作例 · 標準
古道具屋の隅で、19世紀に描かれたという美しい色彩の石版を見つけた。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
かつてポスターや地図の制作に多用された石版は、独特の柔らかな質感が特徴だ。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
「この石版は保存状態が非常に良く、当時の印刷技術を知る貴重な資料です」と鑑定士が言った。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview