篠突く雨
しのつくあめ
表現名詞
標準
pelting rain
文例 · 用例
畳翠滋蔓繁茂せる、竹と竹との隙間を行くは、篠突く雨の間を潜りて濡れまじとするの難きに肖たり。
— 泉鏡花 『妖怪年代記』 青空文庫
チチコフは、篠突く雨の濃いとばりを透して、何か屋根に似たものをちらと認めることが出来た。
— または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊 『死せる魂』 青空文庫
篠突く雨で道路は水を跳ね返しぼうと地上一尺ほどの白さで煙っている。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
上からは篠突く雨が横なぐりに叩きつける、全身濡れ透ってしまったが、それでも歩調はゆるめなかった。
— 木暮理太郎 『黒部川を遡る』 青空文庫
片手で番傘を振りひらいて、篠突く雨のなかへ、刀の鞘を袖で庇いつつ、出羽は、さっさと出て行った。
— 林不忘 『煩悩秘文書』 青空文庫
「さよう」と守人がにっこりして、「だがしかし、その犬も歩けば棒に当たるとか申しましてな」 といった時、篠突く雨の音を消して、家の周囲にどっと人声が沸き立った。
— 林不忘 『つづれ烏羽玉』 青空文庫
」 いの一番に傘を奪られた勘弁勘次、続いて何か叫んだが、咆える風、篠突く雨、雲低く轟き渡る雷に消されて、二、三間先を往く藤吉にさえ聞き取れない。
— 無明の夜 『釘抜藤吉捕物覚書』 青空文庫
彼等は雲龍寺にも立ち寄らず、篠突く雨のなかを道をかえて毛野村へむかった。
— 大鹿卓 『渡良瀬川』 青空文庫
作例 · 標準
午後からの篠突く雨で、楽しみにしていた運動会は中止になってしまった。
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篠突く雨に打たれながら、駅までの暗い道を一人で歩き続けた。
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霧がかった森の中で、篠突く雨が葉を叩く音だけが響き渡っている。
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