玄猪
げんちょ
名詞
標準
day of the boar in the tenth month
文例 · 用例
支那、日本の玄猪神、稲荷神いずれも穀精にほかならぬ。
— 羊に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
宮武粛門氏説に、讃岐国高松で玄猪の夜藁で円い二重の輪を作り、五色の幣を挿し込み、大人子供集りそれを以て町内を搗き廻る。
— 猪に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
「見よ、大兄、爾の勾玉は玄猪の爪のように穢れている。
— 横光利一 『日輪』 青空文庫
此行事は、今は小正月にも行ひますが、正確には、霜月玄猪の日に行つたもので、土地の精霊を押へて廻る儀式だつたのです。
— ――花祭り解説―― 『山の霜月舞』 青空文庫
十月の卯の日に玄猪の行事をする。
— 折口信夫 『花の話』 青空文庫
かうした職業者以外で言ふと、十月から既に來春を豫祝する意で、玄猪の行事がある。
— まれびとの意義 『國文學の發生(第三稿)』 青空文庫
私は、地方々々の民間語原説はどうあらうとも、なま・なもみは、玄猪の「海鼠」と語原を一つにしたもので、おとづれ人の名でなくば、其目的として懲らさうとする者の稱呼ではないかと思ふ。
— まれびとの意義 『國文學の發生(第三稿)』 青空文庫
勿論、上巳・端午には、支那本土でも、祓除の意味があつたのだが、我が國では、節分にも、七夕にも、盂蘭盆にも、八朔にも、玄猪にも、更に又、放生會にすらも、此側から出た痕跡が明らかに見えてゐる。
— まれびとの意義 『國文學の發生(第三稿)』 青空文庫
作例 · 標準
旧暦十月の玄猪の日には、火災を免れるためにコタツを出す習慣があった。
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宮中では玄猪の儀式が行われ、無病息災を願って特別な餅が配られる。
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玄猪の日は亥の日のことで、亥の刻に餅を食べると万病を払うと言われている。
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標準
mochi eaten on the day of the boar (esp. at the time of the boar)
作例 · 標準
京都の老舗和菓子店で、この時期にしか味わえない玄猪を予約した。
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亥の子餅とも呼ばれる玄猪は、イノシシの子供を模した愛らしい形をしている。
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家族みんなで玄猪を分け合い、この冬を元気に越せるよう祈願した。
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