亥の日
いのひ
表現名詞
標準
day of the Boar
文例 · 用例
また亥の日には摩利支天には上げる数を増す、朔日十五日二十八日には妙見様へもという工合で、法華勧請の神々へ上げる。
— 幸田露伴 『少年時代』 青空文庫
この日(正月初めの亥の日)商売初めて市を開く云々」。
— 猪に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
右の『譚海』の文に拠れば鼠が神になって大黒天と現じたようだが、『滑稽雑談』二一には、大黒天神は厨家豊穣の神なるが故に、世人鼠の来って家厨の飲食倉庫の器用を損ずるをこの神に祈る時、十月の亥の日を例として子の月なる十一月の子の日を(祭りに)用ゆるなるべしと記す。
— 鼠に関する民俗と信念 『十二支考』 青空文庫
それ以来、待ちに待っていた十月初の亥の日。
— 乾雲坤竜の巻 『丹下左膳』 青空文庫
玄猪などともいうが、亥の日が猪かどうか判らないのに、京都の役人と能勢付近の誰かが話し合いをつけてそんなことをいい出したものと思うが、説明がつかないのである。
— 柳田国男 『故郷七十年』 青空文庫
はじめ親たちから聞いた話では、もとは旧暦十月は亥の月だから、亥の月の亥の日を選ぶ。
— 柳田国男 『故郷七十年』 青空文庫
第一の亥の日は殿様の亥の子だとか武士の亥の子だとかいって、村人は何もしない。
— 柳田国男 『故郷七十年』 青空文庫
二度目の亥の日を百姓の亥の子といって、村の人たちはこの日に餅をついて贈ったり、贈られたり、子供たちが藁鉄砲で地面を叩いたりするのだというのである。
— 柳田国男 『故郷七十年』 青空文庫
作例 · 標準
亥の日の亥の刻に火を使い始めると火事にならないという言い伝えがあり、今でも茶道の世界ではこの日に炉開きを行う。
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「今年の亥の日はいつかな?」と、祖母がカレンダーをめくりながら炬燵で食べる猪餅の準備を始めた。
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江戸時代、亥の日は多産な猪にあやかって子孫繁栄を願う特別な日だった。
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