糺す
ただす
動詞-五段-サ行動詞-他動詞頻度ランク #21346 · 青空 470 例
標準
to ascertain
文例 · 用例
怪んで之を質して見ると、夫れは次郎長の子分共で、若し少しでも間違つた事を云つたなら、直ぐ高座へ躍り上つて燕林を責め糺す気であつたらしいが、燕林の調査が行届いて居て余り間違ひの無いのに感服して帰つて行つたといふ事があつた位である。
— 幸田露伴 『侠客の種類』 青空文庫
何だらうと思つて、後で糺すと、君あの顏つきや音の出かたなどに氣がつかなかつたかい、隨分おもしろかつたぢや無いか、といはれて、ハヽアと心づいたことも幾度かあつた。
— 幸田露伴 『淡島寒月のこと』 青空文庫
先月の始めに、学園からも愈々人を派して先生の様子や心持を糺すという話を聞いたものだから、後れては悪るいと思って、それを知らしながら、先生との最後の膝詰談判をするつもりで僕は出かけて行ったのだ。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
友人もうすうす聴いていたのか、そこで夏中の事件を問い糺すので、僕はある程度まで実際のところを述べた。
— 岩野泡鳴 『耽溺』 青空文庫
惣八は面喰らって、その仔細をだんだんに聞き糺すと、かの金魚は普通のもので、湯のなかで生きるものではないというのであった。
— 冬の金魚 『半七捕物帳』 青空文庫
以前すべての動物至って仲よく暮したが、その後犬が野で兎などを殺して食ったので、諸獣の訴えにより上帝犬を糺すと、他に食うべき物がなければやむをえぬと答えた。
— 犬に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
下女心配で堪らず、その昏に跣で逃げ帰り、その父兄|愕いて暇を乞いに来たので馬琴不思議に思い、色々聞き糺すと右次第、全く小説の妙趣向が浮かんだ欣喜の余りに出た独り言にほかならずと分り、大笑いで済んだとある。
— 猪に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
しかし姉妹ふたりを一緒に詮議してはかえって実を吐くまいと思ったので、吉左衛門夫婦はまず妹のおつぎを問い糺すことにした。
— 岡本綺堂 『青蛙堂鬼談』 青空文庫