拾得
しゅうとく
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
finding (lost property)
文例 · 用例
そうして聴覚や視覚にあって、明瞭な把握に漏れる音色や色合を体験として拾得するのが、感覚上の趣味である。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
膝ッ節も肘もムキ出しになっている絆纏みたようなものを着て、極※小さな笠を冠って、やや仰いでいる様子は何ともいえない無邪気なもので、寒山か拾得の叔父さんにでも当る者に無学文盲のこの男があったのではあるまいかと思われた。
— 幸田露伴 『観画談』 青空文庫
また戦線の夜の野原の中を四つんばいになってしかも目かくしされたままで手探りで遺利を拾得しようとしている「落ち穂拾い」にもこれは足しにならない。
— 寺田寅彦 『ルクレチウスと科学』 青空文庫
寒山拾得の類の、私の姿が、商店の飾窓の硝子に写る。
— 太宰治 『服装に就いて』 青空文庫
陳者、予てより御通達の、潮流研究用と覚しき、赤|封蝋附きの麦酒瓶、拾得次第|届告仕る様、島民一般に申渡置候処、此程、本島南岸に、別小包の如き、樹脂封蝋附きの麦酒瓶が三個漂着致し居るを発見、届出申候。
— 夢野久作 『瓶詰地獄』 青空文庫
誰何せる門衛に、我は小坪の某なり、約束の時計を得たれば、あえて主公に呈らせんと来意を告げ、応接室に入るに際して、執事は大助を見て三郎に向い、「時計を御拾得の方は貴下ですな。
— 泉鏡花 『金時計』 青空文庫
膝ッ節も肘もムキ出しになつて居る絆纏みたやうなものを着て、極仰いでゐる様子は何とも云へない無邪気なもので、寒山か拾得の叔父さんにでも当る者に無学文盲の此男があつたのでは有るまいかと思はれた。
— 幸田露伴 『観画談』 青空文庫
自分はもう雲舟や、芭蕉や、寒林枯木や、寒山拾得で満足する事は出来ない。
— 木下杢太郎 『市街を散歩する人の心持』 青空文庫
作例 · 標準
公園のベンチで誰かの忘れ物を拾得したので、近くの交番に届けた。
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拾得した現金が数ヶ月経っても持ち主が現れなかったため、拾得者のものになった。
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駅の構内で他人のICカードを拾得した際は、すみやかに駅員に渡しましょう。
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