内福
ないふく
形容動詞名詞
標準
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文例 · 用例
細君のほうは、もちろん初婚で、その実家は、かなり内福の農家である。
— 太宰治 『グッド・バイ』 青空文庫
一国の門閥、先代があまねく徳を布いた上に、経済の道|宜しきを得たので、今も内福の聞えの高い、子爵|千破矢家の当主、すなわち若君|滝太郎である。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
テツさんは貧しい育ちの娘であるから、少々内福な汐田の家では二人の結婚は不承知であって、それゆえ汐田は彼の父親と、いくたびとなく烈しい口論をした。
— 太宰治 『列車』 青空文庫
テツさんは貧しい育ちの娘であるから、少々内福な汐田の家では二人の結婚は不承知であつて、それゆゑ汐田は彼の父親と、いくたびとなく烈しい口論をした。
— 太宰治 『列車』 青空文庫
多少内福らしき地主の家の調度。
— ―――三幕 『冬の花火』 青空文庫
石州浜田六万四千石……船つきの湊を抱えて、内福の聞こえのあった松平|某氏が、仔細あって、ここの片原五万四千石、――遠僻の荒地に国がえとなった。
— 泉鏡花 『燈明之巻』 青空文庫
「隣りの家は小間物屋で、主人は六年ほど前に死にまして、今では後家の女あるじで、小僧ひとりと女中一人、小体に暮らしてはいますけれど、ほかに家作なども持っていて、なかなか内福だということです。
— 岡本綺堂 『異妖編』 青空文庫
与力といってもよほど内福の家であったとみえて、湯殿はもちろん、米つき場までも出来ていて、大きい土蔵が二戸前もある。
— 岡本綺堂 『穴』 青空文庫
作例 · 標準
見た目は質素だが、その家は内福のある暮らしを送っていた。
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彼の謙虚な態度の裏には、内福とも言える精神的な豊かさがあった。
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「この地域は、観光地じゃないけど、実は内福な文化がたくさんあるんだよ。」
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