背ける
そむける
動詞-一段動詞-他動詞
標準
to turn (one's face) away
文例 · 用例
世の功名家なるものに人情に背けるの行為多きは、其の私心熾なるが故に外ならぬ。
— 伊藤左千夫 『家庭小言』 青空文庫
「あんな、あんなその、地獄の火が燃えておりますような、あの中へ、」「結構なんでございます、」と、また打悄れて面を背ける。
— 泉鏡花 『悪獣篇』 青空文庫
民也は、ふと我に返つたやうに成つて、「去年、母さんがなくなつたからね……」 火桶の面を背けると、机に降込んだ霰があつた。
— 泉鏡太郎 『霰ふる』 青空文庫
禰宜、仕丁、同じく背ける方を礼拝す。
— 泉鏡花 『多神教』 青空文庫
と見向いた時、畦の嫁菜を褄にして、その掛稲の此方に、目も遥な野原刈田を背にして間が離れて確とは見えぬが、薄藍の浅葱の襟して、髪の艶かな、色の白い女が居て、いま見合せた顔を、急に背けるや否や、たたきつけるように片袖を口に当てたが、声は高々と、澄切った空を、野に響いた。
— 泉鏡花 『みさごの鮨』 青空文庫
……私、何だか、案じられて気が急いて、貴方、ちょっと顔を見せて頂戴(背ける顔を目にして縋る)ああ(嬉しそうに)久しぶりで逢ったようよ。
— 泉鏡花 『湯島の境内』 青空文庫
あッと顔を背ける機に、冷い空気の煽りを受けて、頼みの蝋燭はふッと消えた。
— 岡本綺堂 『飛騨の怪談』 青空文庫
「はい、」 とばかりで、その目玉に射られるようで堅くなってどこも見ず、面を背けると端なく、重箪笥の前なる姿見。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
作例 · 標準
彼は恥ずかしそうに顔を背けた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
彼女は真実から目を背けることができなかった。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
彼の問いかけに対し、彼女は何も答えずに顔を背けた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash