屑籠
くずかご異読 クズカゴ
名詞
標準
wastebasket
文例 · 用例
何の関係もない色々の工場で製造された種々の物品がさまざまの道を通ってある家の紙屑籠で一度集合した後に、また他の家から来た屑と混合して製紙場の槽から流れ出すまでの径路に、どれほどの複雑な世相が纏綿していたか、こう一枚の浅草紙になってしまった今では再びそれをたどって見るようはなかった。
— 寺田寅彦 『浅草紙』 青空文庫
すべてのことを知らせるのはあとからにしよう、そう思いながら園は星野への葉書を破って屑籠に抛りこんだ。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
若い料理教師は、煙草の喫い殻を屑籠の中に投げ込み立上って来た。
— 岡本かの子 『食魔』 青空文庫
原稿用紙二枚に走り書きしたる君のお手紙を読み、謂わば、屑籠の中の蓮を、確実に感じたからである。
— ――当りまえのことを当りまえに語る。 『もの思う葦』 青空文庫
もう私は、くたくたに疲れて、自分がいま誰の懐の中にいるのやら、あるいは屑籠の中にでもほうり込まれているのやら、さっぱり見当も附かなくなりました。
— 太宰治 『貨幣』 青空文庫
聖書を把つて、屑籠の中より古布と古紙とを分つが如く、或は彼を取り、或は此を取り、而して我が取る所の者は、宇宙の大真理に適へりと妄信し、他の取る所の者は一理の存するなきが如くに誣ゆるもの誰ぞ。
— 北村透谷 『頑執妄排の弊』 青空文庫
探偵小説と貼紙をした古|屑籠の蓋を取ってみると、怪奇、冒険、ユーモア、ナンセンス、変態心理といったような読物の妖怪変化が、ウジャウジャと押し合いへし合いながら巣喰っている。
— 夢野久作 『探偵小説の正体』 青空文庫
彼は一度|紙屑籠へほうり込んであった包み紙やひもや名あて札をもう一ぺん検査して見た。
— 寺田寅彦 『球根』 青空文庫
作例 · 標準
たまったゴミをくず籠に捨てた。
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くず籠が満杯になっていたので、新しいゴミ袋をセットした。
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彼は食べ終わったお菓子の袋を、くず籠に放り込んだ。
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