紙くず
かみくず
名詞
標準
wastepaper
文例 · 用例
ただし市会議員のよこしたのだけは紙くずかごに入れるようである。
— 寺田寅彦 『年賀状』 青空文庫
死に物狂いの大晦日の露店の引き上げた跡の街路には、紙くずやら藁くずやら、あらゆるくずという限りのくず物がやけくそに一面に散らばって、それがおりからのからび切った木枯らしにほこり臭い渦を巻いては、ところどころの風陰に寄りかたまって、ふるえおののきあえいでいるのである。
— 寺田寅彦 『銀座アルプス』 青空文庫
部屋一ぱいに、れいのかつぎの商売道具らしい石油かんやら、りんご箱やら、一升ビンやら、何だか風呂敷に包んだものやら、鳥かごのようなものやら、紙くずやら、ほとんど足の踏み場も無いくらいに、ぬらついて散らばっている。
— 太宰治 『グッド・バイ』 青空文庫
しかし、さっき一ぺん紙くずのようになった二人の顔だけは、東京に帰っても、お湯にはいっても、もうもとのとおりになおりませんでした。
— 宮沢賢治 『注文の多い料理店』 青空文庫
私は、夕方お君と二人で、紙くずや藁を庭先で燃やしていると、お母さまも、お部屋から出ていらして、縁側にお立ちになって黙って私たちの焚火を見ていらした。
— 太宰治 『斜陽』 青空文庫
その柿の皮があかあかと紙くずとごったになって敷き石の上に散っていた。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
それがなければ世界はたんなる土くれの巨大な塊にすぎないし、あらゆる本は紙くずである。
— WITH KYUSHU STUDENTS 『九州の学生とともに』 青空文庫
昔は、にぎやかな町ほど、砂ほこりが立ち、紙くずがとびまわり、路上にはきたないものがおちていたものだ。
— 海野十三 『三十年後の東京』 青空文庫
作例 · 標準
書き損じた書類は、すべて紙くずとして処理された。
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机の周りが紙くずで散らかってきたので、掃除機をかけた。
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「あっ、間違えた!」と、彼はいきなり紙くずを丸めてゴミ箱に投げた。
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