花魁
おいらん
名詞
標準
oiran
文例 · 用例
すすきの木菟は旬はずれで、この頃はその尖ったくちばしを見せなかったが、名物の風車は春風がそよそよと渡って、これも名物の巻藁にさしてある笹の枝に、麦藁の花魁があかい袂を軽くなびかせて、紙細工の蝶の翅がひらひらと白くもつれ合っているのも、のどかな春らしい影を作っていた。
— 帯取りの池 『半七捕物帳』 青空文庫
」こんなことをお糸さんは云ふけれど、花魁の口上だと云つていい加減なこしらヘごとを客に耳打すると云ふ、そんな人の悪いことは、お糸さんは決してしなかつた。
— 平出修 『二黒の巳』 青空文庫
「江戸から来ておる花魁あがりが、てっきりばてれんを持って来たにちがいない、すんでのことに、昨夜はばてれんの蟹の鋏で、この大事の眼を、衝き刺されるところであった」 為作はそれよりも神の奇瑞に心を奪われていた。
— 田中貢太郎 『放生津物語』 青空文庫
錆びた紋どころに緑青の噴いている銅板の表羽目、長煙管を持った花魁の二の腕までは差出されるが顔は出ない狭間に作られてある連子格子。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
「そう聞けば、気のどくだが、親のために花魁になる者もある。
— 田中貢太郎 『南北の東海道四谷怪談』 青空文庫
此の長崎にて切支丹の御検分ことのほか厳しくなり、丸山の妓楼の花魁衆にまで御奉行、水尾様御工夫の踏絵の御調べあるべしとなり。
— 夢野久作 『白くれない』 青空文庫
初花太夫は全盛の花魁姿。
— 夢野久作 『白くれない』 青空文庫
京都の島原で一と云われる松本楼に満月という花魁が居た。
— 夢野久作 『名娼満月』 青空文庫
作例 · 標準
例句
標準
prostitute
作例 · 標準
例句