震幅
しんぷく
名詞
標準
seismic amplitude
文例 · 用例
どうかすれば、臭いと謂はれる、上体を震幅大きくゆする動作で、さうした気分を作る必要があつたのである。
— 折口信夫 『戞々たり 車上の優人』 青空文庫
此処へ来て酒を掬むに、あの甘美な哀愁はなほ身辺を立ち去ることなく低く四方に蹌踉し、むしろその香わしい震幅を深くするやうに感ぜられた。
— 坂口安吾 『黒谷村』 青空文庫
知り得ることは、僕の意志では斯の緊張をどうすることも出来はしないといふ事ばかり、僕はただ、日毎に強く張り切つて行く、不思議に休む時もない震幅を感じ続けてばかりゐた。
— 坂口安吾 『海の霧』 青空文庫
一日のうちに一日の推移を、二つの瞬間に二つの段階を、僕は明らかに感じ分けることが出来た、もうやがて破裂が近い……それはもう僕にとつては概念でない、今明確な感覚に耳を澄ませば、弛みなく震幅を増す跫音に、僕の胎内から聴きとれてしまふ。
— 坂口安吾 『海の霧』 青空文庫
すると、猟の服装を調へた龍夫が、肥つた腹の震幅と笑ふ鼻髭を縁側へせりだしてきた。
— 坂口安吾 『麓』 青空文庫
芸術の金科玉条とすべき武器は、即ちこの如何に巧みに暗示するかといふことであつて、読者の感情も理知も、全ての能力を綿密に計算して、斯う書けば斯う感じるにちがひないと算出しながら、震幅の広い描写をしてゆくべきではないかと思ふのである。
— 坂口安吾 『ドストエフスキーとバルザック』 青空文庫
「抽象的過程や抽象的な震幅なしに本物になりすぎてゐるといふことだ。
— ――夢と知性―― 『吹雪物語』 青空文庫
一撫で撫でたのが、余りのスピードで、震幅だけの平面のように見えたのだ。
— 新版大岡政談 『魔像』 青空文庫
作例 · 標準
地震の震幅は、マグニチュードと密接な関係がある。
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その観測所では、微細な震幅の変化も記録している。
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震幅が大きいほど、地震の破壊力も増す。
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