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外套

がいとう
名詞頻度ランク #40062 · 青空 3651
1
標準
overcoat
文例 · 用例
手拭を顔に掛けたり、外套をかぶつたりしてゐるそのいぎたない風景の上に、電燈は明々と明つて、幾つもの仕切板の角々のあのラックの光沢に反射してゐる。
中原中也 三等車の中(スケッチ) 青空文庫
ずいぶん痩せ細っているようであったけれども身丈は尋常であったし、着ている背広服も黒サアジのふつうのものであったが、そのうえに羽織っている外套がだいいち怪しかった。
太宰治 ダス・ゲマイネ 青空文庫
なんという型のものであるか私には判らぬけれども、ひとめ見た印象で言えば、シルレルの外套である。
太宰治 ダス・ゲマイネ 青空文庫
大隅君は独り息子であるから、ずいぶん可愛がられて、十年ほど前にお母さんが死んで、それからは厳父は、何事も大隅君の気のままにさせていた様子で、謂わば、おっとりと育てられて来た人であって、大学時代にも、天鵞絨の襟の外套などを着て、その物腰も決して粗野ではなかったが、どうも、学生間の評判は悪かった。
太宰治 佳日 青空文庫
………… 彼が此の中学に来てから三日目、登校して校長室に外套を掛けるや、勢き込んだ顔付で彼は教員室に這入つて行つた。
中原中也 校長 青空文庫
竹村君は外套の襟の中で首をすくめて、手持無沙汰な顔をして娘の脱ぎ捨てた下駄の派手な鼻緒を見つめていたが、店の時計が鳴り出すと急に店を出た。
寺田寅彦 まじょりか皿 青空文庫
水菓子屋の目さめるような店先で立止って足許の甘藍を摘んでみたりしていたが、とうとう蜜柑を四つばかり買って外套の隠しを膨らませた。
寺田寅彦 まじょりか皿 青空文庫
覘いている竹村君の後ろをジャン/\と電車が喧しい音を立てて行くと、切るような凩が外套の裾をあおる。
寺田寅彦 まじょりか皿 青空文庫
作例 · 標準
冷え込みが一段と厳しいので、厚手の外套をしっかりと着込んで外に出た。
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彼は重厚な黒い外套をなびかせながら、霧の向こうへと消えていった。
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「クローゼットの奥から、祖父が昔愛用していたという古風な外套が出てきたんだ。」
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