無聊
ぶりょう異読 むりょう
名詞形容動詞
標準
boredom
文例 · 用例
古寺の大入道や一本足の傘の化物などは、たいてい酒飮みの豪傑のために無邪氣な舞ひをごらんに入れて以て豪傑の乙夜丑滿の無聊を慰めてくれるだけのものである。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
聲は高くすれば聞えるくらゐの遠さだつたが、向うの看護婦とこつちの武井さんが時にはわざとらしく半布を振つて、相圖をし合つて、無聊を慰めるやうな笑ひを洩らし合つたりするのであつた。
— 南部修太郎 『病院の窓』 青空文庫
私自身の球突稽古 處で、私が球突を初めたのは三田の文科の豫科生だつた二十一の時で、秋に例のやうにからだを惡くして伊豆山の相模屋旅館に一月ほどを暮したが、そこに球突塲があつたので無聊のまゝ運動がてら二十|點といふ處あたりから習ひ出したのが、病みつきの初めだつた。
— 南部修太郎 『文壇球突物語』 青空文庫
楚歌一身に聚りて集合せる腕力の次第に迫るにも関わらず眉宇一点の懸念なく、いと晴々しき面色にて、渠は春昼|寂たる時、無聊に堪えざるもののごとく、片膝を片膝にその片膝を、また片膝に、交る交る投懸けては、その都度靴音を立つるのみ。
— 泉鏡花 『海城発電』 青空文庫
汽船会社は無論乗客の無聊を慰めるために蓄音機を備えてあるので、また事実上多数の乗客は会社の親切を充分に享楽しているでもあろうが、これがために少数の「除外例」が受ける迷惑も少しは考慮の中に加えてもらいたいと思った事も幾度あったかわからない。
— 寺田寅彦 『蓄音機』 青空文庫
片隅なる盲翁は、毫も悩める気色はあらざれども、話相手もあらで無聊に堪えざる身を同じ枕に倒して、時々|南無仏、南無仏と小声に唱名せり。
— 泉鏡花 『取舵』 青空文庫
庭球もある、「クリツケツト」もある、射的塲もある、相撲の土俵もある、いづれも櫻木大佐が日本を出づる前から、かゝる孤島の生活中、一同の無聊を慰めんが爲めに凖備して來た事とて「テニス、コード」も射的塲も仲々整頓したものである、然し、此島で一番流行るのは端艇競漕と野球競技とであつた。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
古寺の大入道や一本足の傘の化物などは、たいてい酒飲みの豪傑のために無邪気な舞ひをごらんに入れて以て豪傑の乙夜丑満の無聊を慰めてくれるだけのものである。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
作例 · 標準
人生の目的を見失い、彼は深い無聊(ぶりょう)に陥っていた。
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退屈な会議が続き、参加者は皆、無聊(ぶりょう)を感じていた。
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「最近、何もする気が起きないんだ。ちょっと無聊(ぶりょう)気味でさ。」
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標準
discontent
作例 · 標準
世の中の不条理に対する無聊(ぶりょう)から、彼は社会風刺小説を書き始めた。
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毎日同じことの繰り返しで、生活に無聊(ぶりょう)を感じていた。
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「なんか、人生に刺激が足りないんだよね。この無聊(ぶりょう)をどうにかしたい。」
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