心術
しんじゅつ
名詞
標準
nature
文例 · 用例
そこで庄屋殿が例えば「狸」と仰せられると加八は一同の顔色を注意深く観察して誰が「狸」であるかを観破するために云わば読心術の練習のようなことをする。
— 寺田寅彦 『追憶の冬夜』 青空文庫
美的な放恣、つつましやかな自由、それはどうあるべきかと追求されてもこまるけれど、とにかく以上の字義どおり何れの女性も心術として欲しい、結果はおのずから達成せられるでありましょう。
— 岡本かの子 『女性の不平とよろこび』 青空文庫
奕は小道なりと雖も、君子の此を玩ぶや、おのづから応に君子の態度あるべき也、小人の心術に出づる無かるべき也。
— 幸田露伴 『囲碁雑考』 青空文庫
そこで此の道理に照らせば自然分明であるが、今までの自分の心術でも行爲でも、苟も自ら新にせんと思ふ以上は、其の新にせねばならぬと信ずるところの舊いものを、大刀一揮で、英斷を振つて斫り倒して仕舞はねばならぬものである。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
というわけは、忍従と被虐の中で巧に情感を生かして行く術に知らず/\伝統的な教養を受けているお店の人間の娘であるおきみは、そういう辛い目からして甘い幸福の汁を吸いとる心術にかけても、なか/\隅に置けないところがあるのをわたくしは見て取っていたからでした。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
加之ず若し心術の上より論ぜば、我守護神たる聖母もこれよりは復我を憐み給はざるべし。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
石盤書記、神秘台、読心術、交霊術、結晶凝視等々の降神会式魔術で真実を知ろうとするようなことはタブーだ。
— 平林初之輔 『文芸は進化するか、その他』 青空文庫
殊に友人たちから、『それは靈媒と稱する女が讀心術を心得てゐて、巧みに話の辻褄を合はせてゐるのだよ。
— 海野十三 『心靈研究會の怪』 青空文庫
作例 · 標準
彼の心術を読み解くのは、非常に難しいことだ。
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あの人は心術が悪いから、気をつけた方がいいよ。
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この小説の主人公は、人の心術を見抜く不思議な能力を持っている。
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