余沢
よたく
名詞
標準
blessings
文例 · 用例
するとその下の地位にいる同僚達は順繰りに昇進してみんな余沢に霑うというような事があるとすると、それはいくらかはこのドラゴイアンの話に似ている。
— 寺田寅彦 『マルコポロから』 青空文庫
一は成功の余沢を広く他に及ぼし、一は未だ広く余沢を及ぼさぬと云うに過ぎぬ、俳句はその流れを酌む人が多いから偉大で歌はその流れを酌む人が少いから注意に価せぬとはあまりに浅薄なる批評眼と云わねばならぬ。
— 伊藤左千夫 『正岡子規君』 青空文庫
遠つ祖どもの苦心があればこそ、二千年この方、幾百億の人々が、その余沢に潤うてござるのじゃ。
— 菊池寛 『蘭学事始』 青空文庫
文化の余沢が全然なく、肥料や馬糞の臭気がし、腰が曲って薄汚い百姓ばかりいる、そんな処に、ワザワザ居る必要がなかった。
— 小林多喜二 『不在地主』 青空文庫
然しその余沢の一ッこぼれさえ百姓にはこぼれて来ない。
— 小林多喜二 『不在地主』 青空文庫
してみると四社連盟による利益を蒙るものは必ずしも協定加入の各会社ばかりではなく、その余沢は不加入会社にまで及んでいることがわかる。
— 伊丹万作 『映画界手近の問題』 青空文庫
設し此に一会社の興るあつて、正学一派のために校刻の業に従事し、毫も好事派を目中に置かなかつたら、崇文盛化の余沢は方に纔に社会に被及するであらう。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
それゆゑその任用せられたのは、多紀氏の余沢である。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
作例 · 標準
先人の努力の余沢に浴して、今の豊かな生活がある。
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自然の余沢は、我々が守り、次世代へと繋ぐべきものだ。
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彼の寛大な行いは、多くの人に余沢をもたらした。
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