異常者
いじょうしゃ
名詞
標準
deviant
文例 · 用例
しかし、異常者カサノヴァはあれほどに読者を有っているではないか。
— 中島敦 『狼疾記』 青空文庫
それは精神異常者の昂奮時によく見受けるところの純真以上に高潮した純真さ、妖美とも凄艶とも何とも形容の出来ない、色情感にみちみちた魅惑的な情欲の光であった。
— 夢野久作 『少女地獄』 青空文庫
御厄介をかけましたあの姫草ユリ子と言う女は、卵巣性か、月経性かどちらかわかりませんが、とにかく生理的の憂鬱症から来る一種の発作的精神異常者なのです。
— 夢野久作 『少女地獄』 青空文庫
精神異常者としての素質のあるのを物語る興奮なんだ。
— 海野十三 『キド効果』 青空文庫
父が大酒家であるという外、父系にも母系にもこれという精神異常者はなかった。
— 小酒井不木 『二重人格者』 青空文庫
ナチスがヒットラーの性格異常者的な独裁力によって国民に犠牲を払わせ、いわゆる電撃的侵略を開始し、イタリーもその驥尾に附した。
— 宮本百合子 『私たちの建設』 青空文庫
さてこの貼りだされたポスターを見ると、わが精神異常者は少し元気が回復してきた。
— モーリス・ルヴェル 『或る精神異常者』 青空文庫
これで、毎晩お見えになることをわたしが知っているわけがおわかりになったでしょう」 その次の晩も、わが精神異常者は例の座席にすわっていた。
— モーリス・ルヴェル 『或る精神異常者』 青空文庫
作例 · 標準
法廷で自らの凄惨な犯行を誇らしげに語る被告の姿に、傍聴席からは「本物の異常者だ」と戦慄する声が漏れた。
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社会学の観点からは、何をもって異常者と定義するかという基準自体が、その時代のマジョリティによる排除の論理を含んでいるとされる。
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「まさか、あんなに物静かで穏やかな人が異常者だったなんて、今でも信じられません」と、事件を知った近隣住民は一様に声を震わせた。
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誰もが発狂せざるを得ないような過酷な極限状態において、一人だけ正気を保ち続けることは、ある意味で異常者であることを示唆しているのかもしれない。
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