不健全
ふけんぜん
形容動詞名詞頻度ランク #32837 · 青空 240 例
標準
morbid
文例 · 用例
そのがつしりした鉄のやうな腕は、すべての不健全なもの、非人倫的なもの、神秘的なもの、病感的なもの(もちろんその中には私の詩にみるやうな哲学も含んで居る)及び人生の幸福に有害なる一切の感情を弾きとばすことに熱して居る。
— 愛の詩集の終りに 『愛の詩集』 青空文庫
なんというオリジナリティのない不健全な出版界だろう。
— 寺田寅彦 『丸善と三越』 青空文庫
何時も自分で自分の脈を診たり、胸をコツ/\叩いて見たりして、始終人體の不健全を説いてゐる因循な醫學生としては、滅多と無い活溌々地の大活動と謂はなければなるまい。
— 三島霜川 『解剖室』 青空文庫
めくら、おし、そんな絶望的な不健全の肉体を持っていながら、努力に依って、口もきけるようになったし、秘書の言う事を聞きとれるようにもなったし、著述も出来るようになって、ついには博士号を獲得したのだ。
— 太宰治 『正義と微笑』 青空文庫
不健全であつたのである。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
しかし、不健全なものへ、悪いと知りつつ、かえって惹きつけられて行くのがマニヤの自虐性であり、当然アンプルを割る音は頽廃の響きに濁る筈だのに、ふと真空の虚ろに澄んでいるのは、頽廃の倫理のようでもあった。
— 織田作之助 『土曜夫人』 青空文庫
――及第者も落第者も共に受験者である如く、神経組織の健全な人間も不健全な人間も共に近代の人間には違いない)その不健全を恃み、かつ誇り、更に、その不健全な状態を昂進すべき色々の手段を採って得意になるとしたら、どうであろう。
— 石川啄木 『性急な思想』 青空文庫
以下トッテン師匠は自殺行為としか思えない米ソフトウエア産業の怠慢と不健全とをさらに指摘する。
— 富田倫生 『青空のリスタート』 青空文庫