切願
せつがん
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
entreaty
文例 · 用例
情深い、不安げなその魂は何時も困惑や切願の状態にあつて、劇しいメランコリとも呼ばるべきものだつた。
— 中原中也 『デボルド―※ルモオル』 青空文庫
愈々加藤清正咸鏡道より将に平壌を襲わんとして居るとの流言を聞くや、如松はこれをよい口実として、成竜の切願をも斥けて聞城から平壌へと退いて再び南下しようとはしなかった。
— 菊池寛 『碧蹄館の戦』 青空文庫
駅員らは何か話合うていたらしく、自分の切願に一顧をくれるものも無く、挨拶もせぬ。
— 伊藤左千夫 『水害雑録』 青空文庫
驛員等は何か話合ふて居たらしく、自分の切願に一顧をくれるものも無く、挨拶もせぬ。
— 伊藤左千夫 『水害雜録』 青空文庫
魂の深底においてヨブは神の独子を暗中に求めて、人心本来の切願を発表したのである。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
一九一四年版、エントホヴェンの『グジャラット民俗記』六六頁に、昔インドモヴァイヤの一農、耕すごとに一童男被髪して前に立つを見、ある日その髪を剪り取ると、彼随い来って復さん事を切願すれど与えず、髪を小豆納の壺中に蔵す。
— 田原藤太竜宮入りの話 『十二支考』 青空文庫
長者今後は必ず如法に請ずべければ何分前通りと切願して、僧輩も聞き入れ、他日来て食を受く、長者すなわち妙光を一室に鎖閉め、自ら食を衆僧に授くるその間、妙光室内でかの僧この僧と、その美貌を臆い出し、極めて愛染を生じ、欲火に身の内外を焼かれ、遍体汗流れて死んだ。
— 田原藤太竜宮入りの話 『十二支考』 青空文庫
第1図 『甲子夜話』蛇塚 エストニアの俚談にいわく、ある若者奇術を好み、鳥語を解したが、一層進んで夜中の秘密を明らめんと方士に切願した。
— 蛇に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
作例 · 標準
世界の恒久平和を、全人類が切願していると言っても過言ではない。
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彼は監督に対し、もう一度チャンスをくれるよう切願した。
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彼女の病気が回復することを、家族全員で切願している。
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