白絹
しらぎぬ異読 しろぎぬ・しろきぬ
名詞
標準
white silk
文例 · 用例
白絹襟巻の紳士は、涸裂れた唇に熱い珈琲のコップを思い切って押しつけた。
— ――朝と昼―― 『巴里のキャフェ』 青空文庫
空しかつた額にはその花の冠をさせられながら…… 白絹の衣をまとつた、若うどの一人は、自分は決して目を覺ますことは出來ないと氣がついた。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『旗手クリストフ・リルケ抄』 青空文庫
女は白絹の小袖を着て、おなじく白い切袴をはいていた。
— 女行者 『半七捕物帳』 青空文庫
箱の形から見て、それは一匹の白絹であるらしかった。
— 女行者 『半七捕物帳』 青空文庫
それは、たしかに、盗人の三分の理にも似ているが、しかし、私の胸の奥の白絹に、何やらこまかい文字が一ぱいに書かれている。
— 太宰治 『父』 青空文庫
たとえば、十匹の蟻が、墨汁の海から這い上って、そうして白絹の上をかさかさと小さい音をたてて歩き廻り、何やらこまかく、ほそく、墨の足跡をえがき印し散らしたみたいな、そんな工合いの、幽かな、くすぐったい文字。
— 太宰治 『父』 青空文庫
それらの不潔な虱と、私の胸の奥の白絹に書かれてある蟻の足跡のような文字とは、本質に於いて全く異るものであるという事には、私も確信を持っているつもりであるが、しかし、その説明は出来ない。
— 太宰治 『父』 青空文庫
(白絹帳中皓體畢呈。
— 泉鏡太郎 『畫の裡』 青空文庫
作例 · 標準
神社の巫女は、清らかな白絹の衣をまとっている。
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白絹のような肌を持つ美人だった。
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昔は婚礼衣装に白絹がよく用いられた。
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