不協和
ふきょうわ
名詞形容動詞
標準
dissonance
文例 · 用例
完全和絃ばかりから構成されたものは音楽とはなり得ないように絵画でも幾多の不協和音や雑音に相当する要素がなければ深い面白味は生じ得ないではあるまいか。
— 寺田寅彦 『津田青楓君の画と南画の芸術的価値』 青空文庫
突飛な題材を無造作な不細工な描き方で画いているようではあるが、第一構図や意匠の独創的な事は別問題としても今ここに論じているような「不協和の融和」という事が非常にうまく行われているので、そこに名状の出来ぬ深みが生じ「内容」が出来ているのである。
— 寺田寅彦 『津田青楓君の画と南画の芸術的価値』 青空文庫
日光と散歩に恵まれた彼の生活は、いつの間にか怪しい不協和に陥っていた。
— 梶井基次郎 『過古』 青空文庫
そうして、めんどうな積分的計算をわれわれの無意識の間に安々と仕上げて、音の成分を認識すると同時に、またそれを総合した和弦や不協和音を一つの全体として認識する。
— 寺田寅彦 『感覚と科学』 青空文庫
またあまりに美しい完全な和弦が連行すると単調になり退屈になるので適当な不協和音を適当に插入することによって、曲の変化と活気が生じる。
— 寺田寅彦 『連句雑俎』 青空文庫
しかし古人のすぐれた連句と思うのをよく解剖してみると、どうもこの不協和音のようなものが巧みに插入されているように思われる。
— 寺田寅彦 『連句雑俎』 青空文庫
曲の最後に打ち止めの主和弦が端然として響く前にあらかじめ不協和な一団の音群があって、それから最後の和弦への推移がいわゆる「解決」によってきわめて自然に行なわれて、たとえば肩の凝りがすうととけるように感じる、そうしてそれによって終局|安堵の感じが明瞭に印銘される。
— 寺田寅彦 『連句雑俎』 青空文庫
音と音との協和不協和よりも前句と付け句との関係は複雑である。
— 寺田寅彦 『俳諧の本質的概論』 青空文庫
作例 · 標準
チーム内に生じた意見の不協和が、プロジェクトの進行を遅らせている。
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彼の提案は、現状の経営方針と明らかな不協和を露呈していた。
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色の組み合わせにおける不協和を逆手に取り、前衛的なデザインを完成させた。
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