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前名

ぜんめい
名詞
1
標準
one's previous name
文例 · 用例
(これは越前名代の強力、一日狩倉に出て大熊に出逢ひ、持てる鎗は熊のために喰折られ已む事を得ず鉄拳を上げて熊をば一|拳の下に打殺しこの勇力はかくの如くであると其の熊の皮を馬標とした。
泉鏡太郎 怪力 青空文庫
彼は前名を九蔵といい、天保十一年河原崎座において「勧進帳」初演の当時、富樫左衛門を勤めたり。
岡本綺堂 明治演劇年表 青空文庫
前名を九蔵といい、佐倉宗吾、仁木弾正、実盛物語などをその当り役としたり。
岡本綺堂 明治演劇年表 青空文庫
尋で使を肥前名護屋に遣はし、秀吉の陣を犒ひ、三年正月には従四位下右京大夫となり、慶長五年関ヶ原の役には、兵を出して徳川家康の軍に従ひ、西上して大垣に戦ひ、上野国大館二千石を加増す。
太宰治 津軽 青空文庫
前名護屋に在って太閤に侍して居た頃、太閤が朝鮮陣の思うようにならぬを悦ばずして、我みずから中軍を率い、前田利家を右軍、蒲生氏郷を左軍にして渡海しようと云った時、氏郷が大に悦んで、人生は草葉の露、願わくは思うさま働きて、と云ったことは名高い談である。
幸田露伴 蒲生氏郷 青空文庫
そして、白水というのは、藤原の前名のことではあるまいか、と、藤原の話の合い間合い間には疑ったりしていた。
葉山嘉樹 海に生くる人々 青空文庫
かくてまず別に落ち度もなく、師匠の葬式は後嗣ぎがまだ子供の仮葬ではありましたが、生前名ある彫刻師として、まず恥ずかしからぬだけのとむらいを出したのでありました。
東雲師没後の事など 幕末維新懐古談 青空文庫
彼は名人仲蔵の門下で、初めは雁八といい、後に師匠の前名を継いで鶴蔵と改めた男だけあって、江戸前の道化ということを十分に会得していたのであろう。
岡本綺堂 明治劇談 ランプの下にて 青空文庫
作例 · 標準
落語家の彼は、名跡を継ぐ前の前名の方が有名だったこともあり、襲名当初は苦労した。
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役所の古い戸籍を調べて、祖父が改名する前の前名を初めて知った。
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その武将は、元服して今の名を名乗るまでは別の前名で呼ばれていた。
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