定着
ていちゃく
名詞動詞-サ変動詞-自動詞頻度ランク #4727 · 青空 203 例
標準
sticking (in one place, position, etc.)
文例 · 用例
たとえば、帽子をあみだにかぶっても気になるし、まぶかにかぶっても落ちつかないし、ひと思いに脱いでみてもいよいよ変だという場合、ひとはどこで位置の定着を得るかというような自意識過剰の統一の問題などに対しても、この小説は碁盤のうえに置かれた碁石のような涼しい解決を与えている。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
私も、さうであるが、山岸の表現に就いての努力は、たつたいまのこの苦惱を、瞬時の距離に於いて切斷し、一まづ時間の流れのそとにピンセツトで、つまみ出し、その斷面圖をありありと擴大し、鮮明に着色して壁に貼りつけ、定着せしめることにある。
— 太宰治 『「人間キリスト記」その他』 青空文庫
謂はば、錯亂への凝視であり、韋駄天に於ける計量であり、激憤絶叫への物差であり、眩暈の定着である。
— 太宰治 『「人間キリスト記」その他』 青空文庫
古い村落は永い間の自然淘汰によって、颱風の害の最小なような地の利のある地域に定着しているのに、新集落は、そうした非常時に対する考慮を抜きにして発達したものだとすれば、これはむしろ当然すぎるほど当然なことであると云わなければならない。
— 寺田寅彦 『颱風雑俎』 青空文庫
事によると、昔のある時代に繁茂していた植物のコロニーが、ある年の大噴火で死滅し、その上に一メートルほどの降砂が堆積した後に、再び植物の移住定着が始まり、その後は無事で今日に到ったのではないかという気がする。
— 寺田寅彦 『浅間山麓より』 青空文庫
たとへば、帽子をあみだにかぶつても氣になるし、まぶかにかぶつても落ちつかないし、ひと思ひに脱いでみてもいよいよ變だといふ場合、ひとはどこで位置の定着を得るかといふやうな自意識過剩の統一の問題などに對しても、この小説は碁盤のうへに置かれた碁石のやうな涼しい解決を與へてゐる。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
それから或る日、町中を探し歩いてやつと見つけたのが、藥屋が主の寫眞材料店、名|刺形の乾板の半ダース、現像液に定着|液、皿、赤色|燈、それだけは懇願の末、祖母から資金を貰つたのだつたが、胸を躍らせながら、押入へもぐり込んで乾板を裝置して、庭の景色などを寫してみた一|枚、二|枚、三|枚。
— ――私の寫眞修行―― 『寫眞と思ひ出』 青空文庫
呼吸も、できぬくらいに、はっと一瞬おどろきの姿勢のままで、そのまま凝固し、定着してしまったのである。
— 太宰治 『春の盗賊』 青空文庫
作例 · 標準
入社して半年、ようやく新しい仕事の進め方が自分の体にも定着してきた。
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植樹したばかりの苗木がこの土地に定着するまで、しばらくは毎日欠かさず水やりが必要だ。
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接着剤が完全に定着するまで、クリップでしっかり固定したまま一晩置いておく。
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標準
becoming established (of a custom, system, etc.)
作例 · 標準
「クールビズ」という言葉は、今や日本の夏のライフスタイルとして完全に定着した。
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新しいゴミ出しのルールが住民の間に定着するまで、ボランティアが交代で説明に立った。
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サブスクリプション型のサービスは、若者を中心にすっかり定着している。
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標準
fixation
作例 · 標準
昔ながらの暗室で、現像したフィルムを定着液に浸して画像を定着させる作業が好きだ。
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生物学の実験で、細胞の構造を維持するために組織をホルマリンで定着させた。
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レーザープリンターは、熱と圧力によってトナーを紙に定着させて印刷を行う仕組みだ。
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