吸い上げ
すいあげ
名詞頻度ランク #24508 · 青空 4 例
標準
suction
文例 · 用例
そうして、やがて夜になると、そうした塵の大群は、われもわれもと大空に匐い上って、都の光明を雲の上まで高く高く吸い上げて、夜もすがらの大火事を幻想させる一方に、愚かしい山々や森林の形を地平線上に浮き出させて、力ない、疲れ切った農民の眠りを見守らせているのだ。
— 夢野久作 『塵』 青空文庫
その先には光のような青空が果てしもなく人の視力を吸い上げて行く。
— 有島武郎 『フランセスの顔』 青空文庫
その樫の木を植える時に、お前にやるからしっかり番をしろと言ったのを樫の木が本当にして、すっかり根を入れてお金を吸い上げてしまったのです。
— 夢野久作 『ツクツク法師』 青空文庫
それは娘の歎きの部屋ではあるまいか、しんも根も尽き果てて人前ばかりでなく自分自身に対しての、張気も装いも投げ捨てて、投げ捨てるものもなくなった底から息を吸い上げて来ようとする、時折の娘の命の休息所なのではあるまいか。
— 岡本かの子 『河明り』 青空文庫
やっと看護婦が帰って来たが、のろまな看護婦がアンプルを切ったり注射液を吸い上げたり、腕を消毒したりするのに手間取っているのを見ると、寺田は一代の苦痛を一秒でも早く和げてやりたさに、早く早くと自分も手伝ってやるのだった。
— 織田作之助 『競馬』 青空文庫
寺田はあわててロンパンのアンプルを切って、注射器に吸い上げると、いつもの癖で針の先を上向けて、空気を外に出そうとしたが、何思ったのかふと手を停めると、じっと針の先を見つめていた。
— 織田作之助 『競馬』 青空文庫
Bよりいいよと言いながら、しかし注射器にはひそかにロンパンを吸い上げた。
— 織田作之助 『競馬』 青空文庫
自然の露がその唇に点滴らなければ点滴らないで、その襟の崩れから、ほんのり花弁が白んだような、その人自身の乳房から、冷い甘いのを吸い上げて、人手は藉らないでも、活返るに疑いない。
— 泉鏡花 『星女郎』 青空文庫
作例 · 標準
掃除機の強力な吸い上げで、埃がすべて吸い込まれた。
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その特殊な装置は、効率的な液体の吸い上げを目的として設計されている。
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植物の根は、吸い上げによって水分を吸収する。
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