朝一番
あさいちばん
名詞
標準
first thing in the morning
文例 · 用例
汽車の中で小倉の宿は満員らしいと聴いたので、別府の温泉宿に泊り、そこから毎朝一番の汽車で小倉通いをすることにした。
— 織田作之助 『競馬』 青空文庫
明朝一番で船長は登別の温泉から、その愛人と別れて、一番の列車で室蘭へ帰って来るはずであった。
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
ルマニアの古い唄に大工棟梁マヌリ或る建築に取懸る前夜夢の告げに其成就を欲せば明朝一番に其場へ來る女を人柱にせよと、扨明朝一番に來合せたはマヌリの妻だつたので之を人柱に立てたと云ふのだ。
— 南方熊楠 『人柱の話』 青空文庫
けれども、考えてみると、今朝一番あとであの子の室を出たのは私です。
— 平林初之輔 『アパートの殺人』 青空文庫
つまり、鬼はあの世のものなのですから、夜が世界である、だから朝一番鶏が鳴けば引き上げねばならぬので、退出しないのはいけないと考へた事から、追ひ払ふ様になつたのです。
— ――花祭り解説―― 『山の霜月舞』 青空文庫
そして一夜湯元の温泉か菖蒲浜に過し、翌朝一番のバスで立てば東京へ正午には着く。
— 佐藤垢石 『戦場ヶ原の溪谷』 青空文庫
「今朝一番で帰つて来るから、きつと間に合ふつて、さう云つておいででしたが……」 遠山副組長が云ふ。
— 岸田國士 『荒天吉日』 青空文庫
「直樹さん、左様なら」 と三吉は朝一番で発った人のことを思出して、もう一度別れを告げるように口の中で言ってみた。
— 島崎藤村 『家(上巻)』 青空文庫
作例 · 標準
朝一番の例文