朝一
あさいち
名詞
標準
first thing in the morning
文例 · 用例
但しそれとても一朝一夕に叶ふことでもありますまいが、そのためにはまづ、詩人が一体に固くなりすぎてゐることが、まづは打解されなくてはなりますまい。
— 中原中也 『近時詩壇寸感』 青空文庫
開化の段階の低いことが、一朝一夕にして高まることはなく、多くの個人の不撓の努力を要することは勿論でありますが、何れにしろ事態打開の先づ第一歩は、「若い身空でイヤな病気」と感ずる前に、「病気の軽重と処分の軽重」が判明に頭なり良心なりに来ること、それに違ひはないと思ふのであります。
— 中原中也 『我邦感傷主義寸感』 青空文庫
現在の系統は一朝一夕に発達したものではなく、ガリレー以来|漸を追うて発達して来たもので、種々な観念もだんだんに変遷し拡張されて来たものである。
— 寺田寅彦 『物質とエネルギー』 青空文庫
鉄五郎は三次に、T「近頃決って朝早く出て行くが」 と言って、ウサン臭そうに、T「毎朝毎朝一体何処へ行くんだい?
— 山中貞雄 『恋と十手と巾着切』 青空文庫
朝一度晩一度、彼は必ず聖書を読みました。
— 国木田独歩 『あの時分』 青空文庫
馬士が戻るのか小荷駄が通るか、今朝一人の百姓に別れてから時の経ったは僅じゃが、三年も五年も同一ものをいう人間とは中を隔てた。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
さはいへ東京はその地勢河を帯にして海を枕せる都なれば、潮のさしひきするところ、船の上り下りするところ、一条二条のことならずして極めて広大繁多なれば、詳しく記し尽さんことは一人の力一枝の筆もて一朝一夕に能くしがたし。
— 幸田露伴 『水の東京』 青空文庫
しかしこれはなかなか容易な仕事ではない、一朝一夕に一人や二人の力でできうる見込みはない。
— 寺田寅彦 『連句雑俎』 青空文庫
作例 · 標準
朝一の例文