お通し
おとおし
名詞
標準
appetizer
文例 · 用例
」「はあ、すぐそごまで、お通しやてくなんせや。
— 宮沢賢治 『山地の稜』 青空文庫
そこでもう所詮叶わぬと思ったなり、これはこの山の霊であろうと考えて、杖を棄てて膝を曲げ、じりじりする地に両手をついて、(誠に済みませぬがお通しなすって下さりまし、なるたけお午睡の邪魔になりませぬようにそっと通行いたしまする。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
」と軽くいって、莞爾して、ちょっと膝を動かして、少し火桶を前へ押して、「ずんずんいらっしゃれば可いのに、あの、お前さん、どうぞお通し下さい。
— 泉鏡花 『伊勢之巻』 青空文庫
早速お通し申しましょうかと存じましたなれども、こちら様はお一方、御婦人でいらっしゃいます事ゆえ念のために、私お伺いに出ました儀で、直ぐにという御意にござりましたで、引返して、御案内。
— 泉鏡花 『伊勢之巻』 青空文庫
――話は岐路になりますけれども、勉強はしたいものですわね、そのお小僧さんは、ずッと学問を、お通しなすって、いまでは博士で、どこのか大学の校長さんでいなさるそうです。
— ――(前題――楊弓) 『ピストルの使い方』 青空文庫
)早うこれへお通し申しや。
— 岡本綺堂 『佐々木高綱』 青空文庫
「――お通しして頂戴!
— 織田作之助 『それでも私は行く』 青空文庫
「こんな処へお通し申すんですから、まあ、堅くるしい御挨拶はお止しなさいよ。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
作例 · 標準
居酒屋に入ると、まずはお通しが運ばれてきた。
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今日のお通しは、旬のタケノコの煮物だった。
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お通しを一口食べて、その店が美味しいと確信した。
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