分銅
ふんどう異読 ぶんどう・ふんどん
名詞
標準
weight (for scales)
文例 · 用例
例えば早い話が教科書や試験問題には長さ一メートルの物差とか一グラムの分銅とかいう言葉が心配げもなく使ってあるが、実際には決して精密に一メートルとか一グラムとかいう量に出逢う機会は皆無と云ってよい。
— 寺田寅彦 『物理学実験の教授について』 青空文庫
紙の尺度や竹の尺度などを比較させて見るもよかろうし、また十グラムの分銅二つと二十グラムの分銅一つとを置換して必ずしも同じでない事を示し、精密なる目的には尺度の各分劃、分銅の各個につき補正を要する事や、温度による尺度の補正などの事も、少なくもそういうものがあるくらいは、中学校でも授けておきたいと思う。
— 寺田寅彦 『物理学実験の教授について』 青空文庫
一|匁の分銅を一分間吊した後と、一時間あるいは一昼夜吊しておいた後とは幾分の差がある。
— 寺田寅彦 『方則について』 青空文庫
腕は鉛の分銅でも吊るしているように重かった。
— 黒島傳治 『氷河』 青空文庫
すすけた黄褐色の千切り形あるいは分銅形をしたものの、両端にぼんやり青みがかった雲のようなものが見える。
— 寺田寅彦 『錯覚数題』 青空文庫
」オツベルはもう大急ぎで、四百キロある分銅を靴の上から、穿め込んだ。
— 宮沢賢治 『オツベルと象』 青空文庫
次の日、ブリキの大きな時計と、やくざな紙の靴とはやぶけ、象は鎖と分銅だけで、大よろこびであるいて居った。
— 宮沢賢治 『オツベルと象』 青空文庫
)無名の青年 ――秤の分銅を噛んだのだ!
— 岡本かの子 『ある日の蓮月尼』 青空文庫
作例 · 標準
理科の実験で上皿天秤を使うため、ピンセットで慎重に分銅をつまんで皿の上に載せた。
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古い商店の奥には、昔ながらの棹秤と真鍮でできた重たそうな分銅が埃をかぶって置かれていた。
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精密な計量器を定期的に校正するため、基準となる重さを持つ標準分銅を外部の専門機関から取り寄せた。
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ウィキペディア
分銅(ふんどう)は、金属の塊を円柱形などの形にしたもの。用途は次による。天秤でものの質量を量るために使う質量基準となる金属塊。電子天秤校正用に使用される精密な校正分銅から、上皿天秤に付属する測定用の分銅まである。分銅の質量の基準はキログラム原器である。 幕府および有力大名が有事に備えて金塊を小分けに鋳直して貯蔵したもの 鎖鎌と組み合わせるなどして武器とするもの。上皿天秤にも使われる。
出典: 分銅 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0