情合
じょうあい
名詞
標準
affection
文例 · 用例
「親子の情合のために自分の信念を枉げる事は、私には何うしても出来ません」 彼は此言葉と共にライプチツヒを去つた。
— 夏目漱石 『点頭録』 青空文庫
柔らかいしつとりとした情合の中から、希望の火が燃え出して、扨は敵陣手薄なりとや、いで此機をはづさず討取りくれん、と勇気身に溢れて常平太貞盛が突立上る、チョン、チョ/\/\/\と幕が引けるところで、一寸おもしろい。
— 幸田露伴 『平将門』 青空文庫
貴女はじめ家門の名誉と云う気障な考えが有る内は、情合は分りません。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
優しげな、情合の深い、旦那、お前様だ。
— 泉鏡花 『燈明之巻』 青空文庫
その間に、拍子木は木ではあるが二本は互に必要といったような情合も生れ出たのでございましょう。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
あなたでも同じですけれど、こんなになると、情合はまったく本当の親子と変りませんわ」「それだのにこの夏には、あの人の話はちょっとも出ませんでしたね」「そうでしたかね。
— 鈴木三重吉 『千鳥』 青空文庫
去年の秋であった、長塚と予と折よく会合した時に先生から長塚にやった歌は、よく両者の情合を尽くしている。
— 伊藤左千夫 『正岡子規君』 青空文庫
「今までからも病身な年寄りとばかりいっしょにいるから、時々は邸のほうへよこして、母と子の情合いのできるようにするほうがよいと私は言ったのだけれど、絶対的にお祖母さんはそれをおさせにならなかったから、邸のほうでも反感を起こしていた。
— 若紫 『源氏物語』 青空文庫
作例 · 標準
彼らは単なる仕事上の利害関係というだけでなく、個人的な悩みを打ち明け合えるほどの、深い情合で結ばれた間柄だ。
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「人との情合を大切にし、縁を繋いでいくことで、人生はより豊かな彩りを持つようになる」と、隠居した祖父は語った。
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些細な誤解から生じた一時的な亀裂だったが、一晩中腹を割って話し合うことで、ようやく以前のような情合を取り戻すことができた。
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