初穂
はつほ異読 はつお
名詞
標準
first ears of rice of the season
文例 · 用例
朝飯が炊けると、嘉代吉はお初穂を取って押しいただいた、山の神さまへ捧げるのだという、私も人夫も、それを四、五粒ずつ分けてもらって、同じように押し頂いて喰べた、奥穂高はと見ると、もういつの間にか、霧がかかった、きょうもまた雨の糸で縫いこめられる象徴のように。
— 小島烏水 『谷より峰へ峰より谷へ』 青空文庫
千代ちやんひどく不快でもなつたのかい福や薬を飲まして呉れないか何うした大変顔色がわろくなつて来たおばさん鳥渡と良之助が声に驚かされて次の間に祈念をこらせし母も水初穂取りに流し元へ立ちしお福も狼狽敷枕元にあつまればお千代閉ぢたる目を開らき。
— 樋口一葉 『闇桜』 青空文庫
まだまだ此外に今上皇帝と歴代の天子様の御名前が書いてある軸があって、それにも御初穂を供える、大祭日だというて数を増す。
— 幸田露伴 『少年時代』 青空文庫
初穂、野菜、尾頭付の魚、供物がずつとならんで、絵行燈や提灯や、色色の旗がそこ一杯に飾られて、稍奥まつた処にある祠には、線香の烟が濛として、蝋燭の火がどんよりちらついて居る。
— 平出修 『二黒の巳』 青空文庫
暮に取立ての初穂を、まず新しい苞入にして、切火を打って、ここから七里ある、小田原なる城の鎮守、親仁が産神に、謹上。
— 泉鏡花 『わか紫』 青空文庫
」「は、お初穂を上げに行くんです。
— 泉鏡花 『わか紫』 青空文庫
十「小田原の神に、霊がおあんなさればなおの事、捧げられる供物、お初穂が、その品物のために、若い娘の身に、過失のあることをお望みはなさりはせん。
— 泉鏡花 『わか紫』 青空文庫
一富士二鷹三茄子と申す儀もあり、むかし聖人の代には冬向き出来たものであろう、めでたい、と申す内に、御初穂を取りまして、お鶴ってその親仁の娘が。
— 泉鏡花 『わか紫』 青空文庫
作例 · 標準
今年の豊作を願い、神棚に初穂を供えた。
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黄金色に実った初穂が、風に揺れて美しい。
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見て、見て!今年の初穂、こんなに立派に育ったよ!
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標準
offering (to the gods)
作例 · 標準
神社へ参拝し、感謝の気持ちを込めて初穂を納めた。
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初穂の代わりにお金をお供えするのが一般的になっている。
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この神社の初穂、なんか特別な感じがするね。
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ウィキペディア
初穂(はつほ)とは、日本において秋の稲の収獲に先立って神に献じる熟した稲穂のことである。早穂、荷前、最華とも書き、いずれも「はつほ」と読む。
出典: 初穂 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0