体する
たいする
動詞-サ変-特殊動詞-他動詞
標準
to keep in mind and do as one has been told
文例 · 用例
私は山を包む濃雲に絶望しながらも、屋根へ這い上って、虚空を見ていると、眼の前を灰色の霧は、渦巻いて、髯を伝わる呼吸が、雫となってポタポタ落ちる、鉛筆をポッケットから出して、弟が寒暖計を見て報告する温度を、手帖に記していると、傍から鉛筆の墨が滲んで、文字が紙の上で解体するほどの霧だ。
— 小島烏水 『雪中富士登山記』 青空文庫
「陰の電気と陽の電気が合体すると、そこにいろいろの働きを起して来る。
— 岡本かの子 『老妓抄』 青空文庫
それでラジオで耳馴れた人の声を聞くと、その声が直ちにその人の顔の視像を呼出して来て合体する。
— 寺田寅彦 『ラジオ雑感』 青空文庫
そこで観念という文字の通りに、夢という文字にイデヤの仮名をつけ「夢」として考えると、この場合の実体する意味がはっきりと解ってくる。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
然し豪傑主義から云えば、勿論のこと、神に献げる犠牲などは論ずるにも足らぬことで、其様なことを否認などしては国家の組織は解体するのであるから、巌窟に孤独生活でも営んでいる者で無い限りは犠牲ということを疑ってはならぬのが、人間世界の実状である。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
膨脹しつつある機構に合体するためには、矢張、膨脹しつつ近付いて行かねばならないのだ。
— 佐左木俊郎 『都会地図の膨脹』 青空文庫
『冷却したこの宇宙の死骸が、ついにはエーテルの抵抗のために無運動状態に移りゆくべき中心系と合体するまで、空間を通して幽霊のような歩みを続けるであろうとは考えられない。
— スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 『宇宙の始まり』 青空文庫
元は小学校の先生であった本庄さんは、知りあった頃は作家同盟の一員で、その文学の団体がやがて解体する前後には、荒い波を身にうけていた一人であった。
— ――本庄陸男氏のこと―― 『作家の死』 青空文庫
作例 · 標準
親の教えを体して、日々精進している。
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師匠の言葉を体して、愚直に修行に励んだ。
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古い慣習を体し、伝統を守り続けている。
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