夜会服
やかいふく
名詞
標準
evening dress
文例 · 用例
黒一色の夜会服に静まっても彼女の空気が作れるようになった。
— 岡本かの子 『巴里の唄うたい』 青空文庫
例により夜会服姿の黒奴に扮した舞踊などもあったが、西洋人ばかりの観客の中に交じった我々少数の有色人種日本人には、こうしたニグロの踊りは決して愉快なものではなかった。
— 寺田寅彦 『マーカス・ショーとレビュー式教育』 青空文庫
この湿気のある踊場風景のなかに、赤色ジョウゼットの夜会服をつつんだ、栗鼠の豪奢な毛皮の外套をつけたアトラクティブな夜の女の華車な姿が、化粧鏡を恋愛の媾曳のための、こころの置場として、僕に微笑みかけているのだ。
— 吉行エイスケ 『東京ロマンティック恋愛記』 青空文庫
次の瞬間私が青い窓から近東の藍色の空を眺めていると電流にのってアダがあらわれてきて、私の夜会服に一輸のネムの花をさすのであるが、忽ち私には彼女がマルセーユの金羊毛酒場の素足の美しい踊姿となって女の耳元で、おい、Y、今晩おれにつきあえよ、と囁く追想の女となるのであった。
— 吉行エイスケ 『孟買挿話』 青空文庫
金羊毛の踊子の白粉が夜会服のシルレルに、アドリア海にも似た陸地の汚点をつくっていると、シルクハットには女の腕に巻いた跡が緑色のリボンをつけてはねかえっているのです。
— 吉行エイスケ 『孟買挿話』 青空文庫
私が夜会服に替えてサルーンに設けられた席に着くと、金モールの事務長の植民地通いの海員らしい頑丈な腕がさしのべられて関西|訛のある社交的なバスが、ようこそ、Yさん。
— 吉行エイスケ 『孟買挿話』 青空文庫
夜会服の白い陸地には、死の暗号文が紅で詩のように書きつらねられた。
— 吉行エイスケ 『地図に出てくる男女』 青空文庫
左右の陳列棚にはスペイン・ショールや夜会服が模造人形に装飾されて、その下に並べられた化粧品からは嗜好的な香が発していた。
— 吉行エイスケ 『女百貨店』 青空文庫
作例 · 標準
華やかな夜会服に身を包み、彼女は会場の注目の的となった。
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オペラ鑑賞のために、特別な夜会服を用意した。
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デパートのクローゼットには、様々なデザインの夜会服が並んでいた。
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